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2013年08月06日

[ヴァージニア・サティア(Virginia Satir):1]

ヴァージニア・サティア(Virginia Satir):1

アメリカの女性心理学者・家族療法家のヴァージニア・サティア(Virginia Satir, 1916〜1988)は、『家族療法の母 (Mother of Family Therapy)』とも呼ばれている人物で、家族療法の創設と発展の歴史に深く関わったことで知られる。

1948年にシカゴ大学で精神保健福祉のソーシャルワークの修士号 (MSW) を取得したことから、サティアは心理学関連のキャリアをスタートさせたが、その後にカール・ロジャーズのクライエント中心療法を学んだりもしている。クライエント中心療法だけでは十分な効果がでないケースも多くあることに気づいたサティアは、家族関係のコミュニケーションの障害が原因で発生する『子どもの非行・不適応・心理的苦悩』に興味を持つようになりその実際的な解決法を模索するようになった。

ヴァージニア・サティア以前のカウンセリング(心理相談)では、子どもの不適応や非行(犯罪)などの心理的問題について、『子どもに悪い部分があるから問題が起こる→子どもだけを治療したり教育したりすれば良い』という問題の捉え方が一般的だった。しかし、サティアは『家族間のコミュニケーション(関わり方)に問題があるから子どもに悪い影響がでている→家族全員でお互いの影響について話し合う対話の場を設けなければならない』という家族療法的な問題の捉え方へとカウンセラーの意識を転換させたのである。

サティアは『子ども一人だけに問題があるという図式』『家族それぞれの言葉や態度・関心の持ち方に問題があるという図式』に転換したが、『家族間のコミュニケーションの改善や変化』を起こすことで“子どもの問題”として表に現れてきている“家族間の病理性”を治そうとした。

ヴァージニア・サティアは家族それぞれが『心の痛み(自己否定感)』を抱えていると、親子間のコミュニケーションが不足したり歪められたりしやすくなることで、子どもが感じる『心の痛み(自己否定感)』も大きくなり、その痛みや自己否定に耐えられなくなった子どもが問題行動(非行・犯罪・不適応など)を起こすというように考えた。

特に、『自己否定感(自己嫌悪感)』の強い男女が結婚して父母となった時に、子どもを『自分の身代わり(人生のやり直し)』と考えやすくなり、『自分の価値観(理想と思う人生)』に従って子どもを操作的・支配的に育てやすくなるという。その結果、『自分の感情・欲求・楽しみ』を否定された子どもが、心の痛み(自分に対する無価値観)を溜め込みやすくなり問題行動を起こしやすい心理状態が作られるとした。



posted by ESDV Words Labo at 08:16 | TrackBack(0) | さ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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