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2013年12月20日

[S.M.ジュラード(S.M.Jourard)]

S.M.ジュラード(S.M.Jourard)

S.M.ジュラード(S.M.Jourard,1926-1974)は、カール・ロジャーズアブラハム・マズローフリッツ・パールズと並んで、初期のヒューマニスティック心理学(人間性心理学)の発展に貢献した心理学者である。

ヒューマニスティック心理学(人間性心理学)の大きな特徴の一つは、精神病理学(異常心理学)のネガティブな人間観に囚われずに、『健康的かつ成長的な志向性を持つ人間観』に依拠してパーソナリティやカウンセリングの人間関係を考えているということである。

S.M.ジュラードも精神疾患や人格障害などの病的で不適応なパーソナリティには余り関心を示さず、健康なパーソナリティの特徴・成長・可能性を探求しようとして、そのために『自己開示(アサーティブ)の必要性』を強く訴えた。

ジュラードが提唱した概念として良く知られているのが『透明な自己』であり、これは現実の自分(現実自我)と自己概念(理想自我)が一致しているというカール・ロジャーズの『自己一致(純粋性)』とも似た概念になっている。ジュラードのいう透明な自己は、ありのままの自分を自己開示していくことによって、他者との相互理解や相互尊重を深めていくという積極的・治療的な意味合いも込められている。

ジュラードは『アサーティブな自己開示』をカウンセラー(心理療法家)にも勧めており、この点が『分析者の中立性+禁欲原則』によって自己開示や自分語りを厳しく抑制し、クライアントだけに自己開示させようとする精神分析との大きな違いになっている。S.M.ジュラードについて解説している邦書は少ないが、心理学者の岡堂哲雄(おかどうてつお)によって幾つかの著作が日本語に翻訳されて紹介されている。



posted by ESDV Words Labo at 13:13 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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