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2014年01月02日

[ラディカル・コンストラクティヴィズム(radical constructivism)]

ラディカル・コンストラクティヴィズム(radical constructivism)

ラディカル・コンストラクティヴィズム(radical constructivism)とは直訳すれば『過激・極端な構成主義』であり、心理療法家のフォン・グラザースフェルト(E.von Glasersfeld)は主観主義・主知主義を徹底させる理論体系の中で、1987年にラディカル・コンストラクティヴィズムの有効性(治療効果の高さ)を主張した。

ラディカル・コンストラクティヴィズムは、人間の自我から独立した客観的な世界(基本的に自分自身の認識だけではどうにもならない世界)の中に自分がいるという常識的な世界観を否定する思想であり、『人間(自分)の認識作用によってこの世界や他者のあり方が構成されている』という主観主義・主知主義を徹底させて、自分の考え方を変えれば世界や他者も変わってくるという風に考える。

構造主義の心理学者であるジャン・ピアジェの思考発達理論を批判的に徹底した思想がラディカル・コンストラクティヴィズムであり、フォン・グラザースフェルトは『個人の認知・解釈の枠組み』をポジティブかつ実際的に転換させることでクライアントの抱える問題や症状を改善できると考えたのである。

このラディカル・コンストラクティヴィズムの『人間の認識作用(認知・解釈)』を中心においた発想は、その後のアーロン・ベックの認知療法アルバート・エリスの論理情動行動療法(REBT)にも大きな影響を与えている。

人間個人の主観的な認知(考え方)の転換によって、現実の自分の感情や他者の言動の意味を変えてしまうというラディカル・コンストラクティヴィズムは、認知療法や論理情動行動療法だけではなく、基本的な認知の枠組みを転換させる『リフレーミング』によって家族の問題を解決しようとするシステム論的な家族療法にも応用されている。認知・認識・解釈を転換させることで、現実の症状や問題、感情をポジティブな方向に変容させることを、『リアリティ・コンストラクション(reality construction)』という概念で表現することもある。



posted by ESDV Words Labo at 17:46 | TrackBack(0) | ら:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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