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2014年01月15日

[チャールズ・スピアマン(Charles Edward Spearman)]

チャールズ・スピアマン(Charles Edward Spearman)

イギリスの心理学者のチャールズ・スピアマン(Charles Edward Spearman,1863-1945)は、近代的な実験心理学の創設者であるヴィルヘルム・ヴント(Wilhelm Max Wundt, 1832-1920)の弟子にあたる人物で、心理学だけではなく哲学にも幅広い造詣を持っていた。またC.E.スピアマンは、心理学者としての顔だけではなく、軍人や技師としての経験豊かなキャリアも積んでいた異色の心理学者でもあった。

1897年からライプチヒ大学の心理学部で学び始め、世界で初めての心理学実験室を1879年に開設したW.ヴントに弟子入りして教えを受けるようになるが、スピアマンが学位取得した論文は『空間知覚に関する研究』であった。1907年からロンドン大学の心理学部で教鞭を取り、英国心理学会会長を務めたり、英国王室学士院の会員に選出されたりという名誉も獲得した。

スピアマンは実験心理学のW.ヴントと統計学・実験教育心理学の祖のフランシス・ゴールトンから薫陶を受けて、心理学の『知能研究』の分野に相関係数の概念を持ち込んだ。C.E.スピアマンは知能研究において『知能の構造論』を構想していたが、数理的な解析を施した『知能の二因子説(two-factor theory of intelligence)』を初めて提唱したという学術的な功績がある。知能の分野に『因子』という概念を初めて持ち込んだのもスピアマンである。

1914年にスピアマンが発表した『知能の二因子説』では、知能を『一般能力』『特殊能力』の2つの因子に分類しているが、1927年になるとE.L.ソーンダイクがCAVDという4つの検査によって知能がより多面的に測定できるとする『知能の4因子説』を提起した。スピアマンの知能の二因子説は、その後の実証主義的・数理解析的な『因子分析の研究方法』の原型になった。

C.E.スピアマンの知能研究の実際は、子供に国語・古典・外国語・数学などのテストを受けさせて、それらのテスト間の相関関係を分析して、それらのテストの間に『強い相関関係』があることを確認するものだった。

この結果を見たスピアマンは、知能には異なる教科のテスト間(知能で解決できる広範な問題領域)でも共通する一般的で基本的な『一般能力(一般因子)』と、特定の教科だけに通用するような限定的で特化的な『特殊能力(特殊因子)』の2種類が存在すると考えたのである。スピアマンの知能の二因子説は、実証主義的・数理的な因子分析へとつながっていったのだが、思弁的ではない科学的根拠のある知能研究の始まりとしての意味合いもある。



posted by ESDV Words Labo at 03:13 | TrackBack(0) | す:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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