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2014年03月20日

[リレーションシップ・インベントリー(relationship inventory)]

リレーションシップ・インベントリー(relationship inventory)

カウンセリング(心理療法)の効果を実感するためには、カウンセラー(心理臨床家)とクライエントとの間の相互的な信頼関係や感情交流としての『ラポール(rapport)』が必要とされる。カウンセリングにおけるラポールの必要性と有効性を強調したのが、クライエント中心療法(来談者中心療法)を開発したカール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers, 1902-1987)であるが、このラポールをどのように測定して確認することができるのかは長年の心理学的課題でもあった。

アメリカの心理学者G.T.バレット=レンナード(G.T.Barrett-Lennard)が開発したリレーションシップ・インベントリー(relationship inventory)は、上記したラポールを含むカウンセラーとクライエントの治療的関係性を測定するための心理テスト(質問紙法の心理評価尺度)である。リレーションシップ・インベントリーは簡潔に『関係目録』と翻訳されることもあるが、クライエントの心理的問題や行動様式、パーソナリティ(人格形成)に影響を及ぼす治療関係の影響を理解しようとする質問紙法の心理テストである。

リレーションシップ・インベントリーは、カウンセラーとクライエントの治療同盟的(作業同盟的)な協力関係を測定することもできるが、基本的にはカール・ロジャーズが提唱した『カウンセラーの基本的態度の条件』を拡張して編集されたものである。以下の5つのカウンセラーの基本的態度(関係性の傾向)を、心理テストが測定する治療的関係の構成要素として定義している。

1.相手の話に対する共感的理解

2.ありのままの自己を表現する純粋性(自己一致)

3.自分について知られることの肯定的な感覚。

4.無条件の積極的尊重(肯定的受容)

5.相手に対する配慮(思いやり)のレベル

リレーションシップ・インベントリーは上記の治療的関係性の内容を評価するために、『92項目の質問項目』を作成した心理テストで、各質問項目に対して『6件法(6つの選択肢から選ぶリッカート法)』で回答するように設計されている。



posted by ESDV Words Labo at 14:30 | TrackBack(0) | り:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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