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2014年04月21日

[スティーブ・ド・シェイザー(Steve de Shazer)と解決志向アプローチ]

スティーブ・ド・シェイザー(Steve de Shazer)と解決志向アプローチ

心理療法家のスティーブ・ド・シェイザー(Steve de Shazer,1940)は、妻のインスー・キム・バーグ(I.K.Berg)と共に『解決志向アプローチ(解決構築型カウンセリング)』と呼ばれる短期療法(ブリーフセラピー)のカウンセリング技法を研究している人物である。アメリカのミルウォーキーにあるBFTC(Brief Family Therapy Center)を拠点としていることから、家族療法の学派においてはミルウォーキー派BFTCアプローチと呼ばれている。

解決志向アプローチ(解決構築型カウンセリング)というのは、問題の原因を分析するのではなく、どうすればその問題を解決できるのかということにフォーカス(焦点)を当てるカウンセリング技法のことであり、スティーブ・ド・シェイザーとインスー・キム・バーグの解決構築型カウンセリングは『ソリューション・フォーカスト・アプローチ(Solution Focused Approach)』と名付けられていて、これが邦訳されたものが解決志向アプローチである。

シェイザーらは家族療法において家族メンバーの問題を引き起こしている『悪循環』の連鎖を直接的に断ち切るのではなく、『悪循環の構造における例外の発見』『長所・利点への焦点づけ』を行うことで、家族問題の解決方法を能動的に構築することが有効だと考えた。

短期間でカウンセリングの改善効果を引き出そうとする短期療法(ブリーフセラピー)では、『例外の発見(問題が目立たずに上手くいっていることの発見)』『いつもと違うことをしてみる(上手くいかない言動ばかりを繰り返さない)』を前提にしながら、問題の解決方法にフォーカス(焦点づけ)していくのである。

解決志向アプローチ(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)は、1970年代にBFTC(Brief Family Therapy Center)のメンバーであるスティーブ・ド・シェイザー(Steve De Shazer)、インスー・キム・バーグ(Insoo Kim Berg)、スコット・D・ミラー(Scott D. Miller)らによって研究されたカウンセリング技法である。『例外(問題状況が起きていない例外・長所や楽しみの再発見)』を繰り返し見つけることで、自己評価を高めて問題解決を促進していく(現実を自分の認識の転換で再構成して作り替えていく)『現実構成技法(リアリティー・コンストラクション)』から解決志向アプローチは発展していった。

解決志向アプローチでは、クライアントにとって何が一番良いのかはクライアント自身が知っているというカウンセラーの『無知の姿勢』を前提にして、『クライアントの資質・能力・長所(上手くいっていること)・動機づけ・問題状況の例外』などの好ましい特徴に焦点を当てて話を広げていくところに特徴がある。



posted by ESDV Words Labo at 14:06 | TrackBack(0) | す:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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