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2014年06月05日

[A.S.ニイル(A.S.Neill):1]

A.S.ニイル(A.S.Neill):1

イギリスの教育家・教育学者のA.S.ニイル(Alexander Sutherland Neill、1883年10月17日-1973年9月23日)は、世界初のフリースクール(自由学校)であるサマーヒル・スクール(Summerhill School)の創設者として知られる。

伝統的な学校教育制度は『規則(校則)・強制(指示)・懲罰(恐れ)・評価(優劣の判定)』によって運営される規律訓練型システムであり、家庭のしつけと学校の教育の相乗作用で、大人(社会)に従順な子供へと育て上げようとしていた。決められた学校システムや集団規範、学習課題に従わせることで、既存社会に適応的な子供を育成することが伝統的な学校教育制度の目的である。

従来の学校では、『生徒の自由や権利の尊重・子供の自主性や主体性の強化・自発的な興味関心の活用』というのは実態の乏しいお題目に過ぎず、『子供を自由にさせたり主体性を重んじていては学校教育の統制・秩序・風紀が乱れる』という教育者・教育行政の本音が見え隠れしていた。人間愛を教育にも応用しようとしたニイルは、教師が生徒を叱責したり懲罰(体罰)したりすべきではない理由について、『憎しみは憎しみを育て、愛は愛を育てる。しかして、いかなる子どもも愛によらずして救われたためしがない』と述べている。

A.S.ニイルはドイツの教育改革の影響を受けた『新教育運動(教育の自由主義運動)』の中で、伝統的な学校教育にある権威主義や規範・慣習の強制を懐疑し、『子どもの自主性・自由性・興味関心・学校自治への参加』を優先しながら子供の可能性を伸ばしていく『自由学校(フリースクール)』を構想するようになっていった。

ニイルによって、生徒がまだ子供であっても個人としてその自由と選択を尊重することで、生徒の自主性だけではなく主体性・責任感も高まっていくという教育の自由主義的な方法論が訴えられた。生徒の興味関心や活動性を教師がフォローして教導していくことが大切であり、『教師・社会の価値観』を一方的に強制して従属させるだけでは、子供を幸福感と自信・貢献意欲のある大人に成長させるという教育本来の目的を達成することはできないとした。

posted by ESDV Words Labo at 06:34 | TrackBack(0) | に:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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