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2014年06月19日

[フレデリック・ハーツバーグ(Frederic Herzberg)]

フレデリック・ハーツバーグ(Frederic Herzberg)

アメリカの心理学者であるフレデリック・ハーツバーグ(Frederic Herzberg,1923-2000)は、職業活動の分野におけるモチベーション(内発的動機づけ)の上昇と低下について、『動機づけ要因(MotivationのM要因)』『衛生要因(HealthのH要因)』から説明しようとする『二要因理論(MH理論,1966年)』を提唱した。フレデリック・ハーツバーグは、フレデリック・ハーズバーグと表記されることもある。

F.ハーツバーグは、人間は満足(快感)を求めて行動を起こそうとするモチベーションを持っているとして、以下のような仕事上の満足感に影響を与えそうな『10個の要因』を選び出した。その上で、アメリカのピッツバーグで200人のエンジニアと会計士を対象にして仕事の満足度に関する面談形式の質問調査を実施し、それぞれの要因に対する満足感と不満感の割合を聞き出している。

達成感を感じること……満足感45%・不満感5%

承認を感じること……満足感30%・不満感15%

仕事内容……満足感25%・不満感15%

作業条件……満足感0%・不満感10%

上司との人間関係……満足感5%・不満感15%

昇進昇格……満足感20%・不満感10%

責任のある仕事……満足感20%・不満感5%

給料……満足感15%・不満感20%

管理・監督の方法……満足感5%・不満感20%

会社の経営方針……満足感5%・不満感35%

F.ハーツバーグは『満足感につながりやすい要因+やる気を高める要因』『動機づけ要因』として分類したが、上記の『達成感を感じること・承認を感じること・仕事内容・昇進昇格・責任のある仕事』の5つが動機づけ要因に該当するものである。やる気・意欲を高める動機づけ要因は、『自己実現を求める人間脳』に由来する要因だとしてポジティブに評価されることになった。

それに対して、『不満感につながりやすい要因+やる気を低下させる要因』『衛生要因(意欲低下を予防衛生的な要因)』として分類し、上記の『作業条件・上司との人間関係・給料・管理監督の方法・会社の経営方針』の5つが衛生要因に該当するとした。やる気・意欲を低下させる衛生要因は、『不快を避ける動物脳』に由来する要因だとしてネガティブに評価されることになった。

F.ハーツバーグのモチベーション理論は、動機づけ要因と衛生要因の二つを合わせて『二要因理論』と呼ばれているが、この二要因理論は衛生要因のマニュアル的管理に偏ったフレデリック・テイラー『科学的管理法』からの転換を促した。会社員・従業員の仕事に対するモチベーションを高めるためには、やる気・意欲・怠業の低下を防止するだけの『衛生要因』よりも、他者から認められることで内発的なやる気・意欲を高めてくれる『動機づけ要因』のほうを積極的に刺激していくべきだとした。

F.ハーツバーグは、アメリカのケース・ウェスタン・リザーブ大学で心理学の教授を務めた後に、ユタ大学で経営学の教授をしているが、ハーツバーグのモチベーション理論をはじめとする動機づけの研究は、行動科学的組織理論や経営戦略・人材活用(人材開発・人材教育)との関わりが深いものであった。



posted by ESDV Words Labo at 15:53 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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