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2014年07月22日

[アンリ・フェイヨル(Henri Fayol)1:経営管理論の始祖]

アンリ・フェイヨル(Henri Fayol)1:経営管理論の始祖

アンリ・フェイヨル(Henri Fayol,1841-1925)はフランスの経営学者であり、組織・集団をどのようなプロセスで確実に管理していくことができるかを研究する『管理過程学派』を創設した人物である。アンリ・フェイヨルは“アンリ・ファヨール”と表記されることもあるが、経営学者だけではなく鉱山技師・地質学者・経営者としても活躍した。

企業組織だけではなく、どんな組織にも適用できる管理の一般原則を確立しようとしたアンリ・フェイヨルは『管理原則の父』と呼ばれる。アンリ・フェイヨルは、フレデリック・テイラーエルトン・メイヨーと並んで初期の経営管理論の基盤を築いた実践的な学者の一人である。フェイヨルの科学的管理のプロセスやその研究成果のことを『フェイヨリズム』と呼んだりもする。

フレデリック・テイラーは経営学に『科学的思考法』を導入し、エルトン・メイヨーは『人間性(ヒューマニティ)』を持ち込んだが、フェイヨルは『統制的管理法』を採用したことで知られる。

アンリ・フェイヨルは、1841年にフランス人の建築技師だった父の赴任先コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)で誕生した。その後に故郷のフランスへと戻り、1860年にグランゼコールのサン・テチェンヌ鉱山学校を19歳で卒業し、鉱山技師(鉱山エンジニア)の資格を取得したが、このコースは当時のフランスにおける出色のエリート路線でもあった。

鉱山技師となったフェイヨルは、ボアグ・ランブール社(後にコマントリー・フルシャンボー・ドウカズヴィル社と社名を変更し、コマンボール社と呼ばれた)に就職した後も出世路線を驀進して、1888年には同社の社長として実際の企業経営に携わるという貴重な経験を積んでいる。

コマンボール社はフェイヨルが社長に就任した時には倒産寸前の危機的な経営状況にあったが、増資・社債発行で資金調達をしながら『選択と集中の徹底(高収益部門の優先+不採算部門の売却・閉鎖)』を行うことで、企業の経営再建に成功している。

アンリ・フェイヨルの管理過程学派では、企業や組織の経営活動のプロセスを以下の5つに分類して、それぞれのプロセスで何をすべきかを明確に定義した。フェイヨルは『経営活動とは、計画し、組織し、指令し、調整し、統制するプロセスである』と語っている。『経営』とはすべての集団的活動を的確に統制すること、そのサイクルを持続的に回していくプロセスのことである。

計画(Planning)……企業や組織の目標を達成するための計画を立てる。

組織(Organizing)……企業や組織の目標達成の計画を動かしていくためのメンバーを集めて組織化する。

指令(Commanding)……企業や組織のメンバーそれぞれが受け持つ役割・職務を定めて指令を出していく。

調整(Coordinating)……部署やメンバーの役割関係・上下関係・感情的葛藤などを上手く調整していく。

統制(Controlling)……企業や組織が目標達成を成し遂げていけるように全体を適切に統制していく。

POCCCサイクル(Planning, Organizing, Commanding, Coordinating, Controllingのプロセスで回していくサイクル)

フレデリック・テイラーの科学的管理法の対象は主に『現場(工場)』であり、現場の生産性を工場させることが目的であった。それに対して、アンリ・フェイヨルの管理過程学派が対象にしているのは『企業全体・組織全体の経営活動』であり、この経営活動のサイクルを持続的かつ生産的に回していくために行うのが“アドミニストレーション(Administration:統制)”と呼ばれるものなのである。



posted by ESDV Words Labo at 16:24 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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