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2014年09月07日

[カール・アルフレッド・マイヤー(Carl Alfred Meier)]

カール・アルフレッド・マイヤー(Carl Alfred Meier)

スイスの精神科医・精神分析家のカール・アルフレッド・マイヤー(Carl Alfred Meier,1905-1995)は、『普遍的無意識(集合無意識)』を前提とする分析心理学の創始者であるカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875-1961)の側近として知られた人物である。

スイスのチューリヒにある『ユング研究所』で三年間の教育分析(スーパービジョン)を受けた経験のある心理学者(ユング派)の河合隼雄(かわいはやお,1928-2007)は、このカール・アルフレッド・マイヤーに師事して教育分析を受けたという。

分かりやすい内容の新書を書いて、日本にユング心理学を紹介する役割を果たした秋山さと子(1923-1992)もマイヤーに教えを受けていた時期がある。女性精神分析家としてC.A.マイヤー本人から教育分析を受けていた秋山さと子は、『夢の治癒力(1986年)』『ソウル・アンド・ボディ(1989年)』というマイヤーの邦訳書も書き残している。

夢に登場する普遍的無意識のイメージ(元型が形を変えたもの)を治療的に活用しようとする『夢の治癒力』は、C.A.マイヤーの代表著作とされる“Antike Inkubation und Moderne Psychotherapie, 1948”を翻訳したものである。

C.A.マイヤーはユングと同じように、『夢・白昼夢・精神病の症状(幻覚・妄想)』には普遍的無意識(集合無意識)のメッセージが内在していると考えており、そのメッセージと対話したり直面したりしながら『個人化のプロセス』を促進しようとしていた。

C.A.マイヤーは『普遍的無意識(夢に出現する元型)のイメージ』を活用するユング心理学(分析心理学)の正統な後継者であると同時に、『ユング研究所』の中心的な創設メンバーでもあった。ジークムント・フロイトと理論的にも性格的(感情的)にも対立したC.G.ユングは、1948年に自身のユング研究所を創立するが、C.A.マイヤーはその設立当初からのメンバーである。ユング研究所の所長を、設立後まもなくから1957年まで務めている。

マイヤーの精神分析家としてのキャリアは、常にユングと共にあったということができるが、精神科医になってすぐの時期にはユングと一緒にブルクヘルツリ精神病院に勤務していた。ブルクヘルツリ病院には、統合失調症(スキゾフレニア)の主要症状である『4つのA(観念連合の障害・自閉性・感情の障害・両価性)』を発見したオイゲン・ブロイラー(Eugen Bleuler, 1857-1939)もユングの上司として働いていた。マイヤーは1949年にユングの心理学講座の後任として、スイス国立工科大学で教職の地位に就き、分析心理学の普及と教育にも貢献している。



posted by ESDV Words Labo at 05:58 | TrackBack(0) | ま:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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