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2014年11月09日

[ラルフ・リントン(Ralph Linton)]

ラルフ・リントン(Ralph Linton)

ラルフ・リントン(Ralph Linton,1893-1953)はアメリカの文化人類学者で、文明社会から離れた途上国のジャングルや僻地で未開人と接触してフィールドワークを行った文化人類学の草創期の研究者の一人とされている。

ラルフ・リントンの専攻ははじめ遺跡・化石・遺物などの時代性や文化的特徴を調査する考古学であったが、未開人とコミュニケーションするフィールドワークの魅力と価値に目覚めたことで文化人類学の分野へと関心を移していったとされる。

現代ではR.リントンの研究内容や著作の主張が振り返られる機会は少なくなっているが、20世紀前半に考古学や人類学、社会学をはじめとする『学際的で広範多岐な分野にわたる興味関心』を活かしてフィールドワーク(実地調査)や比較文化論の分析を精力的にこなしたという功績がある。

R.リントンは未開社会で生活する部族・個人に興味を持って調査を行い、『未開文明に生きる人間のパーソナリティーや行動基準』を解明することを目的にして、『未開部族の社会構造や権力関係、文化の発展プロセス』なども積極的に知ろうとしていた。

未開部族の社会構造や権力関係を調査する過程で、『地位(status)』『役割(role)』の相関関係を発見して、未開社会においても文明社会と類似した『社会秩序・生産活動(食糧確保・子孫の保育)』を守るための地位に応じた役割分担があることを強調した。

こういったR.リントンの比較文化論的な考察は、20世紀後半の文化人類学における『文化相対主義・価値多元主義(非文明社会であっても諸文化の価値には優劣・上下がつけられずただ差があるだけだという考え方)』の基盤になったと考えられている。

R.リントンが書いた主著には、“The Study of Man(1936)”“The Cultural Background of Personality(1945)”“The Tree of Culture(1955)”などがある。“The Cultural Background of Personality(1945)”は、『文化人類学入門(1952)』として邦訳されている。



posted by ESDV Words Labo at 16:12 | TrackBack(0) | り:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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