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2014年11月16日

[プレスコット・レッキー(Prescott Lecky)]

プレスコット・レッキー(Prescott Lecky)

アメリカの精神科医・心理学者のプレスコット・レッキー(Prescott Lecky,1900-1941)は、現象の本質をエポケーによって洞察する現象学的アプローチを用いて、自己イメージ(自己評価)をコントロールする『自己理論』を開発した。ジョン・F・ケネディの侍医でもあったプレスコット・レッキーは、自己イメージ(セルフイメージ)をコントロールすることによってモチベーションを高めたり問題解決を促進したりしようとした。

P.レッキーは、共感的な理解や人間性の無条件な尊重を前提にする“ヒューマニスティック心理学”にも多くの影響を与えており、レッキーの自己理論の心理学は『ありのままの自己の肯定・受容』のために何をすれば良いのかの心理学的な方法論を提示しているのである。

P.レッキーは人格(パーソナリティー)を『観念の組織』として定義しており、パーソナリティーの組織内部で相互に矛盾する認識(自己理解)があると、人間は葛藤して苦しんだり物事を解決する能力が低下してしまうと考えていた。人格(パーソナリティー)は、組織的な観念の構成要素が『矛盾のない一貫した価値のシステム』になった時に、最も穏やかで安定した心理状態を作り出したり、高いモチベーションを発揮したりできるのである。

あるパーソナリティー内部の観念が『矛盾のない一貫した価値のシステム』と一致している時には、その観念は受容されて人格(パーソナリティー)と同化していくことになる。反対に、その観念が価値のシステムと一致していない時には、システムの抵抗や反発を受けて拒否(排除)されることになってしまうのである。

P.レッキーのこういった『首尾一貫性・無矛盾性=自己統一のプロセス』を重要視するパーソナリティー理論は、カール・ロジャーズが提示したカウンセラーの基本的態度である『純粋性(自己一致)』の原点にもなっているという。

P.レッキーの邦訳の著書には、本人の死後に出版された『自己統一の心理学(1955年)』“原書はSelf-Consistency, 1945”があるが、カール・ロジャーズはこの著作の自己一致と人格構成を重視した内容について、心理学の進歩に貢献するものだと高く評価していた。

posted by ESDV Words Labo at 10:59 | TrackBack(0) | れ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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