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2015年01月08日

[臨床心理士と精神科医との違い:J.S.コーチンとA.グッゲンビュールによる臨床家の人格構造・反応傾向の分類]

臨床心理士と精神科医との違い:J.S.コーチンとA.グッゲンビュールによる臨床家の人格構造・反応傾向の分類

精神科医も臨床心理士(心理臨床家)もその職業の究極的な目標は、『患者(クライエント)の改善・回復・利益』であり、相互に専門的な知識・能力・技法を活用して連携しながら、何とか患者(クライエント)のために役だとうとすること(少しでも現状の精神状態よりも良い状態、適応的な状態にしていきたいという目標)に務めている。

精神分析の技法・理論の文脈では、“権威的・画一的なイメージ”を持たれやすい精神科医よりも、“共感的・個性的なイメージ”を持たれやすい臨床心理士(心理臨床家)のほうが、クライエントから『転移(転移感情)』を向けられやすいとされている。

前田重治の『臨床心理士と精神科医の特徴』の差異と比較

この転移感情を向けている本来の対象(親)や心理的原因を分析していく技法として、精神分析の『転移分析』といったものも知られているが、『クライエントの投影・退行』の防衛機制を解釈していく役割は医師よりも臨床心理士に割り振られることが多い。その意味では、臨床心理士(心理臨床家)は、精神分析家ではなくても一定以上の『転移・逆転移の感情』についての知識・理解とそれらに対する適切な対処法を知っている必要があるだろう。

臨床心理士(心理臨床家)は、転移と逆転移の感情をクライエントと投影し合うことの影響によって、医師以上に『多面的・多義的で曖昧な人物としてのイメージ』をクライエントに持たれやすい傾向がある。

J.S.コーチンは、臨床心理士の典型的な人物像・人間性(反応)のパターンとして、『説得者(クライエントを説得しようとする者)』『裁定者(クライエントとその関係者の間に立って問題状況を仲介したりクライエントの行動・人格を判断しようとする者)』『窃視者(クライエントについてとにかく詳しく知ろうとする者)』の3つを上げている。

ユング派の精神分析家であるA.グッゲンビュール、精神分析家(心理療法家)の多面的なパーソナリティー構造の類型を、『教育者・弁護士・魔術師・研究者・宗教家』という5つの種類に分けている。



posted by ESDV Words Labo at 04:34 | TrackBack(0) | り:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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