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2015年01月15日

[心理臨床家のカウンセリングの仕事とラポールの関係性:1]

心理臨床家のカウンセリングの仕事とラポールの関係性:1

心理臨床家(臨床心理士)のカウンセリングや心理療法は、『言語的アプローチあるいは非言語的アプローチを用いてクライエントの認知・行動を効果的に変容させること』を目的にしている。

クライエントの認知(悲観的な物事の捉え方)や行動(不適応な行動パターン)を変容させることによって、『クライエントの問題解決・人格的成長・物語性の構築・自己(歴史性)の再体験』を促進していくというのがヒューマニスティック心理学を前提としたカウンセリングの高次元の目標でもある。

カウンセリングや心理療法は、『理論の理解度・技術の習熟度』だけによってクライエントの問題や悩みを解消できるわけではなく、それ以上に重要になってくるのが『相互に信頼・関心を寄せ合う人間関係』である。

カウンセリングは特殊な場所・時間・役割・目的の設定を前提とした『人間関係のプロセス』としての側面を強く持っており、カウンセリング特有のカウンセラーとクライエントの相互的な信頼関係・親和的な空気感のことを『ラポール』と呼んでいる。

カウンセラーの主要な役割の一つはクライエントとの間に『治療促進的・相互信頼的なラポール』を形成することであり、クライエントとの良好かつ治療的な関係性の中で『何でも話しやすい空気・安心できる感覚・前向きな意欲につながる勇気づけ』が自然発生的に生み出されてくるのである。

ラポールの形成に失敗すれば、クライエントはカウンセリングの体験を、『自らのストレス耐性を超えた心理的操作・強制的な内面への侵襲』としてネガティブに感じ取ってしまうことにもなる。人間関係における信頼感や親和感、安心感の抱けないカウンセラーは、いかに理論に精通していて技術的に卓越していても、『クライエントの利益・改善につながるカウンセリング』を実施することはできないだろう。



posted by ESDV Words Labo at 05:27 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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