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2015年03月29日

[精神分析(心理療法)における適応と自己実現1:無意識の言語化]

精神分析(心理療法)における適応と自己実現1:無意識の言語化

ジークムント・フロイトが創始した精神分析では、『無意識の意識化・言語化』によって、過去のトラウマティックな記憶・感情の固着(=幼児的段階への退行の原因)を解消しようとする。

精神分析の精神病理学では、発達早期の過去の発達段階(口愛期・肛門期・男根期など)にリビドーが固着することによって、神経症をはじめとする様々な精神症状・身体症状が発症すると考えられている。

そして、無意識の領域に抑圧されている『社会的道徳的に受けいれがたい願望・欲求・感情』を言語化(意識化)することによって、神経症の症状が改善して、『本来の自己(自己欺瞞・抑圧を解消した自己)』に向き合えるようになるのである。

精神分析などの心理療法の目的は『心理的原因を持つ心身症状の改善』『環境・人間関係に対する適応』であるが、それよりも上位の目的としてアブラハム・マズローなども指摘した『自己実現(高次の心理的成長)』というものもある。

与えられた環境や周囲の人間関係(役割関係)に自分をコントロールして合わせていくという『適応』は、しばしば自分の潜在的な可能性や本来的なヒューマニティー(人格・人間性)を発揮して達成感・充実感を得る『自己実現』とは対立的な目標と見なされることもある。

どちらかというと、『適応』は自分の欲求・意思・感情を抑制して周囲の状況や他人の期待に合わせていくという志向性があり、『自己実現』のほうは自分本来の人間性や可能性を発揮することで周囲の状況や他人の期待よりも上位にある目的にコミットするという志向性があるからである。



posted by ESDV Words Labo at 04:04 | TrackBack(0) | せ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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