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2015年03月29日

[精神分析(心理療法)における適応と自己実現2:真の自己と偽の自己]

精神分析(心理療法)における適応と自己実現2:真の自己と偽の自己

『真の自己(ありのままの自己)』は、周囲の環境・他者からの要請(期待)に反することもあるので、真の自己は『表層的な適応・実際的な生活』のために抑制されやすいという現実がある。

そのため、『偽の自己(C.G.ユングの元型でいう仮面のペルソナ)』を作り上げることで、『真の自己(ありのままの自己)』を抑圧して表層的な現実生活(人間関係)への適応を行うという『仮性適応』の状態になりやすいという問題が指摘されることになる。

精神分析(心理療法)における適応と自己実現1:無意識の言語化

自己実現という高次元の心理的目標に到達できないとしても、真の自己の過剰な抑圧や内的な充実感(喜び)の極端な欠如がある『仮性適応(ペルソナによる偽の自己)』の状態は好ましいものではなく、本来は適応と自己実現のバランスを図ることが重要になってくる。

望ましい適応とは、所与の環境や人間関係に適応・順応していきながらも、その環境や関係を『自分本来の個性・魅力・能力』を発揮しやすい条件へと作り替えたり調整したりしていくことで、自己実現のレベルをも同時的に高めていくことなのである。

職場(仕事状況)における適応やメンタルヘルスの評価においても、単純に『仕事のノルマ(目標)をこなしている・問題行動を起こさない・上司や会社の指示に忠実である・精神疾患の発症がない』というだけでは健全で順調な適応とは言えず、『自己の能力や長所の発揮・職場の人間関係での満足度や承認感・仕事のやりがいや目的意識』といった自己実現的な要素も含めたバランスの良い適応が目指されなければならない。

心理療法やカウンセリングの究極的な目標も、『適応と自己実現の可能なレベルでの両立(生活への適応を維持しながら本来の自己も発揮するというバランス感覚のある両立)』にあると言って良く、クライエントの治療方針や学校・企業のメンタルヘルスを考える場合にもこの適応と自己実現に関するバランス感覚のある視点を欠かすことはできない。



posted by ESDV Words Labo at 04:07 | TrackBack(0) | せ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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