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2015年03月29日

[精神分析(心理療法)における適応と自己実現3:精神疾患の再適応]

精神分析(心理療法)における適応と自己実現3:精神疾患の再適応

『真の自己(ありのままの自己)』が過度に抑圧されて所与の環境に束縛され過ぎている時には、『過剰適応』『燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)』の心理的問題が起こりやすくなるので、与えられている環境や人間関係の要因を変革したり調整したりしていかなければならない。

精神分析(心理療法)における適応と自己実現2:真の自己と偽の自己

反対に、『真の自己(ありのままの自己)』を極端に自己主張して発揮しようとしている場合には、与えられた環境や人間関係に対して現実的な適応が難しくなってしまうので、クライエントの『自己愛・承認欲求の強さ』『周囲の環境・人間関係に対する自己中心的な認知』のほうを調整していかなければならないだろう。

精神医療における適応・不適応の問題では、精神疾患を発症した患者の経過・予後(転帰)に配慮した『再適応・リハビリテーション』が大きな課題になってくるが、どういった水準や内容の再適応をするためにリハビリを行うかは、『精神医療を実施した後の患者の適応能力の回復レベル』によって変わってくることになる。

精神医学的な治療を受けることによって、『精神疾患を発症する前の能力・適性』を患者が回復できた場合には、『再発・再燃・後遺症の予防のための対応策』が重要になってくるので、できるだけ患者の発症要因となった『環境要因・対人要因のストレス』を緩和し軽減するような環境調整や配慮を行っていくことになる。

統合失調症や重症の双極性障害・うつ病のように、『精神疾患を発症する前の能力・適性』を十分に回復しづらい場合(適応能力・人格水準が低いレベルに留まる場合)には、精神医療とも連続する部分を持つ『リハビリテーション・保護的対応』のプロセスを継続的に進めながら再適応を支援して上げる必要がある。

リハビリテーションの具体的方法としては、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング、生活技能訓練)や作業療法、心理教育(psychoeducation)、認知療法などがある。患者に残された精神機能・知的能力・人格状態を適切に発揮させて活用してもらいながら、保護的な環境・関係性の中で、『現在の能力や適性に応じた社会的役割の再発見』をしていくことが人生全体での大きな目標になっていくだろう。



posted by ESDV Words Labo at 04:09 | TrackBack(0) | せ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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