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2015年04月08日

[J.M.シャルコーのトラウマ仮説(瞬間冷凍説)とトラウマによる解離症状]

J.M.シャルコーのトラウマ仮説(瞬間冷凍説)とトラウマによる解離症状

トラウマ(心的外傷)がどのようなメカニズムで、精神疾患としてのPTSDを引き起こすのかについて、フランス・パリの神経科医の権威だったジャン・マルタン・シャルコー(Jean Martin Charcot 1825〜93)は、自分(自我)が耐え切れないほどに強いストレスとなるトラウマを意識の外部に排除して『瞬間冷凍』するという仮説を提唱した。

ASD(急性ストレス障害)とPTSD(心的外傷後ストレス障害)

その瞬間冷凍されたトラウマが、何らかの刺激やきっかけによって部分的に解凍されることで心身症状が発生すると考えたのである。

自分のストレス耐性や問題処理能力を越えた強いストレスを受けた時は、人の精神機能(自我機能)は激しいショックを受けてパニックを起こすのだが、そのショックを和らげるための自我防衛機制として『抑圧・否認・否定・隔離・解離』などが発生して、自分の感情・感覚を麻痺させたりトラウマ記憶の一部を忘却してしまうことがある。

特に犯罪・虐待・暴力などによる強烈なトラウマ体験に晒された人は、『感情・感覚の麻痺』や『ポジティブな思考力の低下』といった副作用に襲われてしまいやすいのである。

感情・感覚の麻痺の症状は、自我の一貫性や精神機能の統合性が解体する『解離(dissociation)』の精神症状につながりやすい。解離というのは『意識・記憶・感情・自己同一性(自己アイデンティティ)』といった本来は統合されているべき自我機能(精神機能)が解体・分離してしまう症状である。

解離の典型的な症状としては、『過去の記憶の一部が思い出せない(健忘)・意識していないのにどこかに失踪してしまう(遁走)・自分の中に複数の人格状態がある(解離性同一性障害=多重人格障害)』といったものがある。

トラウマ関連の精神障害あるいは人格障害(パーソナリティー障害)として知られるものには、『PTSD・ASD・摂食障害・解離性障害・境界性パーソナリティー障害(その他のB群のパーソナリティー障害)』などがあり、特に境界性パーソナリティー障害(BPD)と解離性同一性障害はトラウマとの関連が深いとされている。

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posted by ESDV Words Labo at 16:59 | TrackBack(0) | と:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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