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2015年05月21日

[境界性パーソナリティー障害(BPD)の“女性の多さ・有病率・経過予後”などの特徴]

境界性パーソナリティー障害(BPD)の“女性の多さ・有病率・経過予後”などの特徴

境界性パーソナリティー障害(BPD)で見られる『感情・気分の不安定さ,実存的な存在意義の葛藤やジレンマ,性的指向や性的アイデンティティの葛藤,職業選択の迷いや不安』などは、青年期の自己アイデンティティ確立にまつわって生じる各種の精神的な不安定さと混同されることもある。BPDは一般的に男性よりも女性に多いパーソナリティー障害であり、BPD全体の約75%が女性だという統計的推測もある。

境界性パーソナリティー障害(BPD)の“依存症との重複・自己破壊性”

BPDの生涯有病率は一般に人口の約2%とされているが、アメリカなどでは約10%に近いとする精神科医もいるが、自己愛や孤独感、対人的な依存性・不安感が強まりやすい現代では特に増加しやすいパーソナリティー障害の一種だと考えられている。インターネットや専門書の情報に触れたことで、自分やパートナーが境界性パーソナリティー障害なのではないかと思い込んでしまう人も相当に多く、『気分・感情・人間関係・自己アイデンティティの不安定さと他者・物質への依存性』はストレスに弱いタイプで孤独感・虚無感を感じやすい現代人にとっては、典型的な性格特徴の一つになっているのだろう。

パーソナリティー障害全体の約30%以上、精神科の外来患者の約10%、入院患者の約20%がBPDの患者であるという推測もなされていて、現代のパーソナリティー障害の中ではもっともポピュラーであり、もっとも苦悩・対人トラブルの原因になりやすいものでもある。

BPDの経過と予後は、一般的に青年期から成人期早期にかけては激しい精神状態・人間関係の不安定さを示しやすく、自傷行為・自殺企図のリスクも有意に高くなりやすいのだが、『30代以降の加齢要因』によって問題視されていた対人関係のトラブルや精神状態の不安定さ・衝動性が落ち着いていきやすいという特徴がある。

30代〜40代以降の中年期にかけて、人間関係や職業生活、精神状態がそれ以前よりも落ち着きやすく、自傷・自殺のリスクも下がってくるので粘り強い治療やサポートをすることには本人にとっての回復支援の意義があると考えられている。

BPDには家族因性が認められており、患者の一親等内(親子関係)にBPDの人がいる場合には、その発症率は一般的な人の約5倍になるとされている。境界性パーソナリティー障害(BPD)は精神病理学的に厳密にいうと『精神疾患(精神の病気)』ではなく『人格障害(性格特性の過度の偏り)』なので、DSMの診断基準では気分障害(うつ病)や他のパーソナリティー障害があれば、両方を一緒に診断することが可能とされている。

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posted by ESDV Words Labo at 16:06 | TrackBack(0) | き:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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