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2015年06月22日

[一次的なトランスセクシャリズムと二次的なトランスセクシャリズム]

一次的なトランスセクシャリズムと二次的なトランスセクシャリズム

精神医学領域で性同一性障害と呼ばれるトランスセクシャリズムやトランスジェンダーには、より生得的・先天的な『一次的なトランスセクシャリズム(トランスジェンダー)』とより経験的・後天的な『二次的なトランスセクシャリズム(トランスジェンダー)』とがある。トランスセクシャリズムはかつては性転換症や変性症といった訳語が当てられていたが、近年はそのままトランスセクシャリズムと表記されることが増えている。

一次的なトランスセクシャリズムは、発達早期から自分の生物学的性差に対する違和感・抵抗感が生じているタイプであり、幼少期から『自分の性とは反対の性(男性であれば女性)』の行動・役割・文化などを内面化して習得しているという特徴がある。

一次的なトランスセクシャリズムでは、自分を男と女のどちらの性に帰属していると感じるのかの『中核的性同一性』に深刻な障害があり、自分の性自認に関係する意識(精神状態)に対して生物学的性差(身体的な性差)のほうが間違っていると思い込む。自分の身体的な性差に対する違和感・抵抗感が強い場合に“gender dysphoria syndrome”を発症して、性ホルモンのホルモン投与や美容整形・性転換手術を自ら希望することもある。

一次的なトランスセクシャリズムの人は、うつ病や不安性障害の発症リスクが高くなったり、他人からの差別・偏見・中傷などを恐れて消極的・自責的になったりひきこもりがちになったりしやすい。そういった精神疾患や行動の消極性、ひきこもりの傾向などによって、『社会的・職業的な適応』が低くなってしまうことがある。

二次的なトランスセクシャリズムでは、発達早期から自分の生物学的性差に違和感・抵抗感があるわけではなく、一定の発達段階までは自分の性的身体を受け容れているのだが、ある時期から自分の性的身体や性自認に違和感(抵抗感)を感じるようになってくる。

同性を性的対象とする『同性愛』の傾向を示す人が多い。性格構造の特徴としては『ヒステリー性格』で刺激に敏感で感情的に興奮しやすかったり、女装・男装した自分の鏡像に自己陶酔的に見とれるなどの『自己愛(ナルシシズム)』が強かったりする。

華やかで派手な女装・男装を好んで目立とうとしたり、過剰に女らしい・男らしい役割行動を取って自分のトランスジェンダー(ジェンダーの転換)を他者に承認させようとしたりすることも多い。演技性パーソナリティー障害に似た、他者からとにかく注目されて評価されたいという欲求を前面に出す人の中には、ショーパブなどの夜の世界で働いたり、ユーモアや押し出しのあるニューハーフのキャラクターで芸能界などに進出したりする人も出て来る。

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posted by ESDV Words Labo at 19:09 | TrackBack(0) | と:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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