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2015年07月06日

[うつ病・自殺問題の心理学的剖検1:同意を得た上での関係者へのリサーチ]

うつ病・自殺問題の心理学的剖検1:同意を得た上での関係者へのリサーチ

うつ病(気分障害)は、抑うつや自己否定の程度が軽くてストレス反応性のある『軽症うつ病』の場合には、『希死念慮・自殺企図』のような生命の喪失に関わる重大な問題は起こりにくいが、重症になると自殺リスクが有意に高まってしまう。

一般的な自殺の原因となる出来事は統計学的な研究では、『健康や病気の問題・経済や仕事の問題・人間関係や対象喪失(離婚・失恋)の問題・思想や虚無感(自己アイデンティティ喪失)の問題』などに類型化されていて、自殺する人の大半はそのいずれかに当てはまることが多い。

自殺の原因と対処法を、『精神医学・心理学・精神分析・本人の生活歴と内面心理と人間関係の調査・関係者へのインタビュー』などを用いて本質的に解明しようとする学術的リサーチの分野やその方法論を『心理学的剖検(しんりがくてきぼうけん)』という。心理学的剖検を前提にした自殺行動の研究と著書・論文の執筆は、日本では高橋祥友(たかはしよしとも)などが精力的に行っている。

人は『生きていることの苦痛・つらさ』が耐え難いレベルにまで強くなり、その苦痛やつらさが『生存の本能・死の恐怖・他者とのつながりの欲求』を長期間にわたって上回っている時に、自殺企図をするリスクが格段に高まることが分かっている。

死にたくないという生存本能がどれくらい強いか、一般的な逆境や不遇、貧困、離別に対してどれくらい耐える力(=ストレス耐性)があるかということには、どういった人間関係や社会状況に囲まれて生きてきたかという『環境要因』だけではなく、生まれつきの脳神経学的な構造・機能によって作られる『気質・性格のパターン(物事を楽観的に受け取れる認知の傾向性)』といった『遺伝要因』も影響している。

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posted by ESDV Words Labo at 16:52 | TrackBack(0) | う:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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