ウェブとブログの検索

カスタム検索





2015年08月12日

[症状精神病と器質性精神病・中毒性精神病の違い]

症状精神病と器質性精神病・中毒性精神病の違い

現実検討能力(現実・妄想の区別)や意識水準(意識の清明度・機能性)が障害される『精神病(psychosis)』は、その原因によって大きく以下の三つに分類することができる。

1.器質性精神病……脳の器質的病変を主な原因として発症する精神病。

2.症状精神病……別の身体疾患の発症・経過に伴って発症する精神病。原因となる身体疾患を基盤に持っている精神病。

3.中毒性精神病……アルコール中毒(アルコール依存症)や薬物中毒(薬物依存症)に伴い、それらの物質の副作用(中枢神経系の機能障害)によって発症する精神病。

もっとも典型的な精神病は、妄想・幻覚・感情の平板化の症状を特徴とする『統合失調症』であり、統合失調症と『精神病性障害(psychotic disorder)』の二つを分類する考え方もある。

現実の臨床では、脳の器質的な内因が想定される“器質性精神病”と別の身体疾患が原因となって副次的に精神症状が発症する“症状精神病”とを厳密に区別することは難しい。先に身体疾患の診断を内科・外科・神経科などで受けている人に、精神病症状が出てきた時には症状精神病である合理的な蓋然性が高くなる。

『器質性精神病』の特徴は、脳の器質的障害(一次的な脳の病変部)が原因になっている慢性の精神疾患であるということであり、急性期に『意識障害・通過症状群』の症状を見せて、慢性期には『人格変化・精神荒廃・認知症』に至ってしまうこともある。脳炎・髄膜炎・梅毒などの炎症性疾患が器質性精神病の典型的な原因疾患になっているが、それ以外にも脳腫瘍・脳血管障害(脳卒中)・頭部外傷・変性疾患などによって器質性精神病が発症する。

『中毒性精神病』の特徴は、神経毒性と依存性・耐性のある『中毒物質』を継続的に摂取することによって発症するということである。中毒性精神病を引き起こす原因となる依存性物質としては、『一酸化炭素・二酸化硫黄・二硫化炭素・硫化水素・有機水銀・鉛・マンガン・ヒ素・タリウムなどの化学物質』、『アルコール・カフェイン・ニコチンなどの嗜好品に含まれる成分』などを考えることができる。

スポンサーリンク


posted by ESDV Words Labo at 09:49 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。