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2015年10月14日

[スタンレー・グリーンスパン(Stanley Greenspan)の『多システム発達遅滞』と愛着形成の障害]

スタンレー・グリーンスパン(Stanley Greenspan)の『多システム発達遅滞』と愛着形成の障害

0歳〜数ヶ月までの乳児期初期には、母親とも目を合わせない、抱かれたいという様子を見せない(赤ちゃんを抱いていても自分や乳房にしがみついてこない)、人見知りが全くないので『愛着(アタッチメント)』が形成されないなどの特徴が見られる。

1歳6ヶ月頃になってくると、母親に構わずに1人でどこまでも遠くに行ってしまう、名前を読んでも顔を向けず(目を合わせず)何の反応もない、母親と他人との区別がほとんどなく愛着(アタッチメント)が形成されていないといった広汎性発達障害に特有の『社会性の障害』が目立ってくる。

広汎性発達障害(PDD)の原因と生涯有病率・男女の発症率の差

アメリカの小児精神科医スタンレー・グリーンスパン(Stanley Greenspan)は、こういった社会性の障害が脳機能障害(知覚の過敏性・認知過程の異常)が引き起こす全般的な発達遅滞に由来するとして、『多システム発達遅滞(Multisystem Developmental Delay)』という概念で定義している。

広汎性発達障害(自閉症)の乳児は、母親との愛着や信頼関係を形成できないため、発達の各段階で母親・養育者からの手厚いケアや発達支援を受けにくくなりやすいハンディキャップもあり、『乳児の無関心・愛着のなさ』と『母親の関心の弱さ・構う時間の短さ』が相互作用することで発達障害の問題が悪化してしまうこともある。愛着障害がある広汎性発達障害(自閉症)の乳幼児は、成長するに従って『言語発達の遅れ・常同行動・興味の限局化』などのさまざまな発達障害に特有の症状を呈しやすくなる。

広汎性発達障害(自閉症)のうちで知的障害・言語の遅れがないものを『高機能広汎性発達障害(高機能自閉症)』と呼ぶ。知的能力・言語機能に特別な問題がほとんど認められないにも関わらず、『対人関係・社会性・コミュニケーションの障害(特に相手の内面を思いやる心の理論の欠如)』だけが見られる広汎性発達障害のことを、発見者ハンス・アスペルガーの名前を取って『アスペルガー障害(アスペルガー症候群)』と呼んでいる。

自閉症的な障害の連続的な症状を仮定する『自閉症スペクトラム(自閉症スペクトラム障害)』では、重症の自閉症性障害から高機能自閉症やアスペルガー障害までを幅広く含んでいる。

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posted by ESDV Words Labo at 18:32 | TrackBack(0) | く:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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