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2015年11月09日

[選択的緘黙(場面緘黙)と新しい環境・他者への適応:乳幼児期の不安関連の障害2]

選択的緘黙(場面緘黙)と新しい環境・他者への適応:乳幼児期の不安関連の障害2

器質的な言語障害がないにも関わらず、しゃべることができない(発話が見られない)状態のことを『緘黙(かんもく)』という。緘黙にはどんな状況でもどんな相手でも話さない『全緘黙』と、特定の状況や相手に対してだけ話すことがない『選択的緘黙(selective mutism)・場面緘黙』がある。

分離不安障害と母子関係:乳幼児期の不安関連の障害1

幼児期・児童期の緘黙のきっかけとなるのは『新しい環境への適応』『馴れない他者とのコミュニケーション』である。そのため、『幼稚園・保育園への入園,小学校への入学』によって授業中に声を出して答えられないとか、友達と上手くおしゃべりができないとかいった『選択的緘黙(場面緘黙)』の症状が出やすくなるのである。

選択的緘黙(selective mutism)は、主に以下の3つの類型に分けられると考えられている。

1.神経症型……他者・環境に適応しようとする社会化欲求は強いが、上手く適応できずに不安・緊張で葛藤して苦しんでいるタイプ

2.回避性パーソナリティー型……他者・環境に適応しようとする社会化欲求が弱くて、困難なことや緊張することをできるだけ避けようとして苦しんでいる意志薄弱なタイプ。

3.精神病型……他者・環境に適応しなければならない意味が理解できず、社会化することそのものを完全に拒絶していたり、意味不明な言語をしゃべるなど他者との意思疎通が極めて困難な精神病に近いタイプ

選択的緘黙・場面緘黙に対する対処法の基本は、新しい環境や馴れない他者に対する不安感・緊張感を和らげて上げることであり、本人が自然に話せる心理状態になるまで温かく共感的に見守って上げること(無理矢理にしゃべらせようとするのではなく安心できる環境を整えて少しずつ新規な場面・他者に慣れさせていくこと)である。

ある程度まで新しい環境に慣れて不安感・緊張感が和らいでくれば、ソーシャルスキルやコミュニケーション能力を改善向上するためにバックアップしたり、ロールプレイのコミュニケーションの練習をしたりすることにも効果がある。

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posted by ESDV Words Labo at 00:11 | TrackBack(0) | か:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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