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2015年11月22日

[児童虐待(child abuse)の分類・問題と児童虐待防止法の施行(2000年)]

児童虐待(child abuse)の分類・問題と児童虐待防止法の施行(2000年)

両親にパーソナリティー構造・性格傾向の問題があったり、育児をするために必要な生活環境・経済状態が整えられていなかったり、育児不安が過度に強くて育児ノイローゼになっていたりすると『児童虐待(child abuse)』のリスクが格段に高くなってしまう。

『児童虐待』というのは、子供を保護して愛情を注ぎながら養育すべき養育者(親)が、子供を『身体的・精神的・性的』に虐待したり搾取したりすることであり、日本では1990年代以降に社会に周知されるようになった比較的新しい家族病理の概念・問題である。児童虐待には主に以下のような分類がある。

身体的虐待……殴られたり蹴られたりつねられたり落とされたり、火傷をさせられたりなど、身体的に暴力を加えられる型の虐待である。

精神的虐待……暴言を吐かれたり存在価値を否定されたり、度を越えた揶揄(からかい)・侮辱をされたり、常に親が不機嫌で怒っていて精神的に萎縮させられたりなど、精神的に暴力を加えられる型の虐待である。

性的虐待……実親だけではなく養親・親族・近隣住民などによって行われる場合もあるが、通常の親子間のスキンシップの範囲を越えて、性的な欲求を持って身体・性器に触れたり自分を触らせたりするなど、性的に搾取・利用する型の虐待である。厳密には、幼児期・児童期の子供だけではなく、中学生・高校生の子供に対して性的行為を強要することなども性的虐待の範疇に入ってくる。

ネグレクト(養育放棄)……『子供の健康・安全・成長』のために必要な最低限の養育義務(各種の世話・監護などの義務)を果たさずに、養育者が子供を無視したり放置したりする型の虐待である。

児童虐待という問題が社会的に共有されてからの歴史が浅いため、児童虐待の報告件数は1990年代後半から2000年代にかけて爆発的に増加してきているが、『それ以前の日本社会に児童虐待がなかったわけではない(昔の親が子供に暴力や暴言を振るわなかったわけではなく今の親だけが子供に虐待を加えているということではない)』という点には注意が必要である。

国民が児童虐待を発見した時に通報を義務づけた『児童虐待防止法』が施行されたのは2000年であり、それ以前は多少の虐待的な暴力・暴言があったとしても、『子供のための体罰・躾の手段(保護者である親の裁量範囲)』であるとして、社会や世間が大目に見ることのほうが多かったと考えられる。

かつては、わがままを言ってぐずる幼児・児童を叱りつけて、屋外に締め出したり押入れに閉じ込めたりする方法の体罰が容認されていたが、これらも現代ではネグレクトや身体的虐待に相当すると考えられるように認識が変化している。

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posted by ESDV Words Labo at 11:00 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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