ウェブとブログの検索

カスタム検索





2015年12月18日

[青年期精神医学と『思春期・青年期』に特有の発達課題]

青年期精神医学と『思春期・青年期』に特有の発達課題

青年期精神医学(adolescent psychiatry)が研究・臨床の対象にしているのは、『思春期・青年期の発達段階』にある人である。『思春期(pre-adolescence)』というのは、子供から成人への心理社会的な移行段階(大人と子供の中間期)であり、日本では特に第二次性徴期が始まり異性・恋愛への関心も高まる中学生〜高校生くらいの年代の未成年者の発達時期を思春期と呼ぶことが多い。

青年期精神医学が対象にしている人の年代は、概ね第二次性徴期が始まる12〜13歳頃から大学生くらいの段階の21〜22歳頃までである。一般的に用いられている『青年の概念・語感』からすれば、かなり幼い中学生くらいまでの年代の子供を含んでいる一方で、大学生より年上の社会人として働く20代の青年までは含んでいない特徴がある。

中学生くらいの年代の子供は、『青年期(adolescence)』というよりは『思春期(pre-adolescence)』に分類されるのが日本語の語感として自然なので、『思春期・青年期精神医学』という分野名を標榜する専門医もいる。

一般社会では、20代後半くらいまでの人は『青年』のカテゴリーに含められることも多いが、青年期精神医学では大体21〜22歳の20代前半くらいまでを大まかに対象としている。英語では思春期を示す単語として“adolescence”だけではなく“puberty”もあるが、“puberty”のほうは心理的な発達よりも生物学的・生理的な成熟のほうに重点を置いた語感のある単語である。

思春期・青年期の人には『自立性・異性関係・自己アイデンティティー』などを志向する特有の発達課題があるとされており、その発達課題を分類すると以下のようになる。

親からの心理的・情緒的・社会的な自立性(分離性)の高まり

プライバシーの意識・空間の拡大(親に知られたくない私的な関係・感情・領域が増える)

第二次性徴期(性ホルモン)と性的衝動(恋愛欲求)の強まり・心理的適応

自己アイデンティティー(心理社会的アイデンティティー)の段階的な確立

脳機能の成熟による抽象的・論理的な思考能力の発達

スポンサーリンク
posted by ESDV Words Labo at 10:26 | TrackBack(0) | せ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック