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2016年03月28日

[ヘーゲルの弁証法とマルクス主義の史的唯物論:ジル・ドゥルーズの『差異と反復』によるアンチ弁証法]

ヘーゲルの弁証法とマルクス主義の史的唯物論:ジル・ドゥルーズの『差異と反復』によるアンチ弁証法

ドイツの近代哲学の完成者ともされるG.W.F.ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel,1770-1831)の構想した『弁証法』は、『テーゼ‐アンチテーゼ‐ジンテーゼ(正‐反‐合)』というある仮説(立論)を批判する反論との統合のプロセスによって、理論や社会が啓蒙主義的に進歩していくという考え方である。

ある仮説理論に反対する反論(批判的意見)との統合プロセスのことを、ヘーゲルは『止揚・揚棄・アウフヘーベン』と呼んだりもしたが、世界精神の発展過程と弁証法の思考過程に支えられたヘーゲル哲学は『近代社会の進歩・前進の歴史的必然性』を示唆していた。

この文明社会は、歴史的必然性を伴って進歩発展していき弁証法のアウフヘーベンによって完成態へと近づくというヘーゲル哲学を踏まえた近代的啓蒙主義の構想は、『共産主義社会・社会主義社会』を革命運動や歴史法則の必然的帰結とするカール・マルクス『史的唯物論・科学的社会主義』にも応用されていったのである。

しかし、ヘーゲル哲学や弁証法を否定する哲学的思想として、フランクフルト学派のテオドール・アドルノ『否定弁証法』ルイ・アルチュセール『重層的決定・過程論』などがあり、弁証法的な思考プロセスの必然性を否定する哲学者としてポストモダンのジル・ドゥルーズ(1925-1995)が出現したのである。

ジル・ドゥルーズの著書『差異と反復』は、フリードリヒ・ニーチェやルイ・アルチュセールの思想とも共通する『アンチ弁証法』の哲学としての内容を持ち、ロシア革命後のマルクス主義を標榜する政治指導者・御用学者たちが陥った『現状維持や利権保持に留まろうとする教条主義・保守反動』を厳しく批判したのである。

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posted by ESDV Words Labo at 14:20 | TrackBack(0) | へ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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