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2016年08月11日

[『世界の警察』となった超大国アメリカの単独主義外交:9.11の米国同時多発テロ]

『世界の警察』となった超大国アメリカの単独主義外交:9.11の米国同時多発テロ

ソ連というライバルを失って世界の超大国(スーパーパワー)となったアメリカは、『世界の警察』を自認してアメリカ中心の世界秩序を再構築するための軍事・外交政策や内政干渉を積極的に行うようになっていく。アメリカの味方なのか敵なのかの判断基準は、『民主主義・自由主義・人権尊重・親米政権(あるいは米国の市場拡大や資源獲得)』のいずれかに合致しているかいないかである。

ゴルバチョフとソ連崩壊:米ソ冷戦の終結による世界秩序の不安定化

反米の独裁国家や人権侵害の宗教国家、テロリスト擁護のイスラム国家などは『米国の敵(世界秩序の紊乱者・テロ支援国家・人権抑圧国家)』と見なされて、アメリカの指令や要請に従わなければ(拒否権を持つ常任理事国は別だが)『国連決議後の経済制裁・軍事制裁』を受けやすくなった。世界最強の軍事力を背景にして『世界の警察』として支配的に振る舞うアメリカは、1990年のイラクのフセイン政権のクウェート侵攻に対し、国連決議を経て国連軍を結成して『湾岸戦争(1991年)』を戦った。

その後、国際テロネットワークのアルカイダを率いたウサマ・ビンラディンが計画したとされる『アメリカ同時多発テロ,9.11米国同時多発テロ(2001年9月11日)』が起こり、ハイジャックされた旅客機が世界貿易センタービルに突っ込んで倒壊する様子がテレビに生中継で映し出された。

9.11で世界最強の軍事国家であるアメリカが大規模なテロ攻撃を受けたことは、『中東地域における反米感情の強さ』『国家間戦争から非対称戦争への変質(国家ではない小規模なテロ集団・テロネットワークとの終わりなき戦いの始まり)』を改めて突きつけた。

アメリカは9.11の米国同時多発テロの報復として2001年からの『アフガニスタン紛争』、2003年からの『イラク戦争』を行うことになったが、アメリカの圧倒的軍事力をもってしても(イラクのフセイン独裁政権は倒れたが)タリバーンやアルカイダといった民衆に紛れる反米テロ勢力を撲滅することは不可能であった。これらの戦争は西側先進諸国(欧米諸国)がその後に戦うことになる『終わりなきテロとの戦い・過激派のイスラーム原理主義との戦い』の幕開けを告げるものでもあった。

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posted by ESDV Words Labo at 19:24 | TrackBack(0) | あ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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