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2016年08月21日

[社交不安障害・強迫性障害・うつ病:精神科で患者(クライエント)が訴える主訴]

社交不安障害・強迫性障害・うつ病:精神科で患者(クライエント)が訴える主訴

不安障害の一種としてかつて対人恐怖症と呼ばれた『社交不安障害(社会不安障害)』があるが、これは人前に出たり、人前で何かを話したり行ったりする時に『過剰な緊張・不安・恐怖』を感じる精神疾患である。

社交不安障害では『過剰な緊張・不安・恐怖』を感じることによって、手足が振るえたり顔が紅潮して赤面したり、大量の冷や汗をかいたり、声が振るえてどもったりするので、更に対人緊張・対人不安が強くなっていく。社交不安障害が重症化すると人前で何もできなくなり、強い不安からひきこもりのようになって『他者・外部社会との接触』を拒むような状態になってしまう。

精神医学の診断的面接:クライエントの受診動機とラポール形成の傾聴

重症化した社交不安障害(社会不安障害)は、妄想性障害や妄想性パーソナリティー障害、統合失調型とオーバーラップ(重複)することも多く、ある種の被害妄想のような妄想的確信を強めていくこともある。

例えば、別に見られていないのに周囲の視線が絶えず気になる、誰かからいつも見られている監視されている、自分の顔や外見が醜いという醜形恐怖障害、自分から変な臭いが出ているという自己臭恐怖(体臭恐怖)、自分の視線が他人を不快にさせて傷つけているという視線恐怖などを訴え始めるクライエントもいる。精神病かどうかの鑑別診断では、『現実と妄想(空想)の区別』をするだけの現実検討能力(現実吟味能力)が残っているかどうかが問題になってくる。

強迫性障害では不合理でバカバカしい観念や思考が頭に繰り返し浮かんでくる『強迫観念』、まだ汚れていると感じて何度も手を洗ってしまう洗浄強迫、何度も鍵をかけたか(ガスの元栓を締めたか)が気になってまた確認してしまうなどの『強迫行為』の主訴が多く見られるが、これらの強迫症状も重症化すると現実認識能力が低下するような妄想観念を形成するリスクがある。

医学的な検査を精密に行って異常所見が見つからないにも関わらず、自分ががん・心臓病・肝不全・特定疾患などの重病であるに違いないと妄想的に思い込む精神疾患に『心気症(ヒポコンドリー)』がある。心気症(ヒポコンドリー)』のクライエントは、自分が重篤な身体疾患であるはずだという妄想的信念を曲げずにドクターショッピングを繰り返して、最終的に神経をすり減らして疲弊しきってしまう人もいる。

かつてヒステリーと呼ばれた『転換性障害・身体表現性障害』では、抑圧した感情・欲求が身体症状(自律神経症状)として転換されていることが多いのだが、クライエント本人は『心理的原因の存在』を認めずに『自分は一般的な身体疾患である』という思い込みをなかなか変えられないことが多い。転換性障害・身体表現性障害で出現する症状には、手足の麻痺、歩けない立てない(失立・失歩)、声が出せない(失声の言語障害)、パニックになって意識が遠のく(意識障害)などが知られている。

うつ病(気分障害)にまつわる主訴で多いのは、『抑うつ感・気分の落ち込み・意欲減退・無気力・興味と喜びの喪失・将来の悲観・自己否定(自己嫌悪)・虚無感(空虚感)・自殺願望(希死念慮)』などであり、顔に表情や覇気が乏しくなり声の声量もぼそぼそと小さくなりがちである。うつ病の中でも精神症状が抑制されて身体症状が前面に出てきて診療の主訴になってくる型を『仮面うつ病』というが、仮面うつ病では『睡眠障害・摂食障害(食欲減退・消失)・頭痛や頭重・吐き気・喉の詰まった感じ・性欲減退や消失・便秘』などの訴えが多くなる。

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posted by ESDV Words Labo at 22:40 | TrackBack(0) | せ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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