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2016年10月18日

[自我の弾力性と退行・快感原則による回復1:自我機能論]

自我の弾力性と退行・快感原則による回復1:自我機能論

『自我の弾力性(ARISE:Adaptive Regression in the Service of Ego)』という自我機能は、パーソナリティー(人格構造)の感受性・豊かさ・創造性と関係している。『自我の弾力性』は『自我の硬直性』の対義語であり、自我が特定の自己規定や機能性にがちがちに固定されて硬直しているよりも、シチュエーションや必要性に応じて自我の特徴・機能を弾力的・柔軟に変化させられるほうが、結果的に『環境適応・現実適応』が良くなるということである。

自我の自律性とメンタルヘルス2:パーソナリティーの機能・水準

自我の弾力性というのは、具体的にいうと一時的あるいは部分的に自我防衛機制の『退行(regression)』を起こすことによって、疲れたり緊張したりした自我を休養させて回復させることのできる機能であり、直接的には『子供心に一時的に返って無邪気に楽しめる機能』ということもできるだろう。あくまで一時的あるいは部分的な退行であって、退行して楽しんだり癒されたりした後には現実に戻ってきて再適応ができるということでもある。

自我の弾力性を観察・測定することは、パーソナリティーが遊び心やリラックス感を持っているか、情緒豊かに人生や娯楽、人間関係を楽しむことができるか、弾力的かつ柔軟な機能性を維持しているかの指標になる。強いストレスや葛藤を感じて行き詰まった時に、随時、幼児退行したり快感原則に立ち戻って適度に自分の欲動を解放してリラックスできるかということである。

更に、楽しんだり癒されたりした後にきちんと現実に戻ってきて欲動をコントロールし再適応できるかということでもあるが、自我の弾力性とは『自分を楽しませる・休ませる・回復させるための柔らかい能力』なのである。

自我の弾力性は『心的エネルギーの再生産』を実現してくれる能力である。退行・快感原則によってどのような活動を楽しむかは人それぞれであり、『スマホ(インターネット)・ゲーム・おしゃべり・旅行・映画や音楽・お酒・アダルト関連・異性関係』などが典型的な退行の要素を伴う娯楽・趣味・遊びになってくるのだろう。

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posted by ESDV Words Labo at 08:55 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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