ウェブとブログの検索

カスタム検索





2016年11月15日

[自我の支配・達成(mastery-competence)とウェブ時代の新たな社会適応の選択:2]

自我の支配・達成(mastery-competence)とウェブ時代の新たな社会適応の選択:2

パーソナリティー障害や双極性障害(躁うつ病)などを持つアーティストや芸能人、作家、クリエイター、経営者、ウェブ事業者は少なからずいて、その精神病理や性格構造による独特な創造能力・発想力・行動理念が『その人の長所・成果の適応力』に結びつくこともあるのである。

自我の支配・達成(mastery-competence)と自己アイデンティティの確立・拡散:1

境界性パーソナリティー障害の適応度は『年齢要因』の影響も受けやすく、中年期以降は一般に適応度は上がりやすいが、特にこの『自我の支配・達成の能力』が保たれているほどに回復しやすくなるとされている。

特にウェブ社会(ネット社会)とも言われる現代では、知能や技術力が高かったりビジネスモデルを組み立てるアイデアがあったりすれば、今までの社会適応の必要条件であった『集団・組織(会社)・対人交渉への適応』を飛ばしてしまって、起業・自由業・ウェブ事業(フリーライター・サイト運営を通したウェブ広告業など)をして何とか経済生活に適応できてしまうような人も増えている。

今まで『自我の支配・達成の機能』が低いと見なされた人たちは、『集団・組織・対人関係を介した社会適応』に上手く適応できずに『ひきこもり・ニート・アパシーシンドローム(意欲減退症候群)』の問題に落ち込みやすかった。

だが、こういった情報化社会やウェブ社会に特有の経済活動・職業選択(起業・自営)によって新たな社会適応のパターンも生まれてきている。ウェブ社会の経済活動やコミュニケーションを典型として、自我の支配・達成の機能も状況や手段によって多様化しているのである。

自我の支配・達成の機能は『社会生活・対人関係の可能性』を大きく左右するものであるから、統合失調症の寛解状態の患者に対するデイケアや各種の精神疾患に対する生活技能訓練・社会技能訓練(SST)のリハビリテーションでも、この自我の支配・達成の機能水準を測定することが多い。

精神病理の状態は、パーソナリティー(自我)の機能性の乱れや歪みとして理解されることが多く、それは『症状学的な診断』と『精神力動的な診断』の臨床的統合によって解決の方向を模索していくべき問題となるだろう。

スポンサーリンク
posted by ESDV Words Labo at 17:51 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/443980281
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック