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2016年12月04日

[自我機能としての外界と自己に対する現実感(sense of reality)2:解離性障害とトラウマ(PTSD)]

自我機能としての外界と自己に対する現実感(sense of reality)2:解離性障害とトラウマ(PTSD)

自己や身体に関する現実感(リアリティー)が失われるもっとも典型的な精神疾患は『離人症・離人症性障害(解離性障害の一種)』『摂食障害(嗜癖・依存症の一種)』であり、時に統合失調症で深刻な幻覚・妄想に襲われてしまうこともある。不適応行動としては『ひきこもり・出社拒否・他者拒絶(人間関係やコミュニケーションの断絶)』が起こりやすくなる。

自我機能としての外界と自己に対する現実感(sense of reality)1:自己アイデンティティの連続性・一貫性

解離性障害(解離性同一性障害=多重人格障害)や離人症を引き起こす原因となるものに『深刻なトラウマ(心的外傷)』があり、重篤な解離性障害の患者の一定の割合には背景に『PTSD(心的外傷後ストレス障害)』があることが多い。特に殺人事件(死亡事故)に巻き込まれた家族を目前にしてショックを受けたトラウマ、家族の誰かが自殺している場面を目撃してしまったトラウマなどが、自我意識が解体して別人格が形成されるほど深刻な『解離性同一性障害(多重人格障害)』の原因になるとも言われている。

現実感(リアリティー)の喪失そのものは、精神疾患だけではなくて『思春期的心性・思春期の自我の芽生えと混乱』によって起こることもあり、『病理的な現実感の喪失』か『発達課題的(自我確立的)な現実感の喪失』かの区別も大切になってくる。

現実感(リアリティー)の障害については、自分が病気になりかかっているという『病識』がある人とない人の個人差が大きいが、現実感が乱れたり薄れたりした時にちょっといつもの感覚と違うな、普段の自分の感じではないなという『自我違和感』が感じられる人ほど、病識を持ちやすくなり治療の動機づけも高くなりやすい。

自我機能や精神状態が正常な人は、自分の意識・情緒と身体の生理的感覚が違和感なく融合していて『自我親和的』であり、精神と身体の一体感がリアリティーと共に自然に感じられているのだが、摂食障害・心身症のアレキシサイミア(失感情言語症)などがあると『精神と身体の一体感の喪失・意識と身体の解離や疎隔・自分らしい自己所属感の解体』などのさまざまな問題が起こってきやすい。

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posted by ESDV Words Labo at 03:11 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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