ウェブとブログの検索

カスタム検索





2016年12月05日

[自我の思考過程の障害と統合失調症:2]

自我の思考過程の障害と統合失調症:2

強迫性障害の思考過程の障害では『迷信・ジンクス・儀式・慣習』に大きな影響を受けやすくなり、現実原則に反した『魔術的な思考・幼児的な全能感』に支配されたかのような不合理な観念・行動を繰り返して反復してしまうことになる。

自我の思考過程の障害と境界性パーソナリティー障害:1

統合失調症(Schizophrenia)に典型的に見られる思考過程の障害としては、『観念連合の障害や弛緩・無意識の一次過程の内容の意識領域への侵入(幻覚妄想の原因となる)・現在と過去の記憶内容の混乱や誤認』があり、言葉のサラダと呼ばれる支離滅裂な言語や新語造作、音韻連合などの形で『無意識過程の言語化・表面化』が起こりやすくなるのである。

統合失調症の初期症状や発病前の状態でも、投影法であるロールシャッハ・テストや精神分析の自由連想法を用いることで、上記したような『思考過程の障害』を確認できることがある。

他者に対する興味を失ったり、現実検討能力が低下したりする統合失調質パーソナリティー障害(シゾイド・パーソナリティー)では、夢・白日夢などの空想世界に没頭して、周囲の人々との現実的な交流から遠ざかり、日常生活もひきこもりがちになってしまう。

自己愛性パーソナリティー障害の思考過程の障害の特徴は、『自己誇大感の妄想・自己特別視の幻想・他者への共感性の欠如』であり、自己中心的な思考プロセスと自分の能力・魅力の妄想的な過大評価によって、現実の日常生活及び人間関係に大きなトラブルが起こりやすくなってしまう。自己愛性パーソナリティー障害では、客観的な自己認識が困難となり、具体的根拠もなく極端な優越感・自己陶酔に浸って、他者を殊更にけなしたり利用したり否定したりしまいやすくなるのである。

自我の思考過程が障害される原因として想定されるものには、老年期の『認知症(アルツハイマー病)』やトラウマによるPTSD(心的外傷後ストレス障害)が関係する『解離性障害(解離性健忘・解離性遁走・解離性同一性障害)・離人症』もあるが、特に心的外傷の早期を行う場合には『捏造や創作(作話)・置き換え・解釈・健忘』などが起こって、初期の客観的な記憶内容を思考で上手くトレースできないことが多い。

自我の思考過程(思考プロセス)は、無意識的な葛藤や精神分析の自我防衛機制によって影響を受けることも多く、『抑圧・否認・合理化・知性化・投影・投影同一視』などの防衛機制が自我の思考内容にどのような影響を与えているかを検査・測定することが必要なケースもある。

スポンサーリンク
posted by ESDV Words Labo at 08:39 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/444610224
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック