パーソナリティー特性(人格特徴の特性形容詞)の心理測定尺度(心理テスト)
他者のパーソナリティー(人格特性)を認知する時に用いる判断のフレームワークのことを『対人認知構造』という。対人認知構造の基本次元には『親しみやすさ』『社会的望ましさ』『活動性』の3つがあるが、人間のパーソナリティーの特性・特徴の多くは『形容詞(二項対立的な形容詞)』で表されることが多い。
パーソナリティー特性を形容詞で表現する心理測定尺度は、『相手がどの次元のパーソナリティー特性を強く表出しているか』や『自分が相手のどの次元のパーソナリティー特性に重みづけをして見ているか』などを知ることができる。
教示……父母・きょうだい・友人・同僚・教師などの中から『好きな男性』『嫌いな男性』『好きな女性』『嫌いな女性』を選んで、それぞれの人物に以下の特性形容詞がどれくらい当てはまるかを『非常にあてはまる・かなりあてはまる・ややあてはまる・どちらともいえない・ややあてはまらない・かなりあてはまらない・全くあてはまらない』から選んで答えなさい。
1.積極的な―消極的な
2.人の悪い―人の良い
3.生意気ではない―生意気な
4.人懐っこい―近づきにくい
5.心が広い―心が狭い
6.責任感のある―無責任な
7.恥知らずの―恥ずかしがり屋の
8.落ち込んだ―高揚した
9.感じの悪い―感じの良い
10.親しみやすい―親しみにくい
11.自信のない―自信のある
12.不親切な―親切な
13.気長な―短気な
14.無気力な―意欲的な
15.礼儀のある―無礼な
16.憎たらしい―可愛らしい
17.孤立的な―社交的な
18.軽率な―慎重な
19.重厚な―軽薄な
20.強気な―弱気な
『親しみやすさ』の特性形容詞は『4、5、9、10、12、16』である。
『社会的望ましさ』の特性形容詞は『2、3、6、7、13、15、18』である。
『活動性・力感』の特性形容詞は『1、8、11、14、17、19、20』である。