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2017年07月10日

[対人態度と一般的信頼感1:人一般をどれくらい信じるかを測定する『信頼感尺度』]

対人態度と一般的信頼感1:人一般をどれくらい信じるかを測定する『信頼感尺度』

心理学における『態度(attitude)』とは、社会的対象に対する特定の個人の行動を規定する『持続的な考え方・感じ方・反応様式・行動の準備状態』のことです。他者に対する個人の行動を規定する態度のことを『対人態度』といいますが、良好な人間関係形成に寄与する典型的な対人態度として『信頼感・共感性』があります。

信頼感には、具体的な特定の相手の人間性や言動をどれくらい信じるかという『特定的信頼感』だけではなく、一般的な他者の人間性や言動をどれくらい信じるかという『一般的信頼感』があります。他者一般に対する『基本的信頼感(一般的信頼感)』は、エリク・エリクソンの社会的精神発達理論では、乳児期の発達課題(=親から愛情や保護を与えてもらえるかによって基本的信頼感の獲得の成否が変わってくる)としてよく知られています。

ロッター『信頼感』について、他者や集団の言葉・約束・口頭のやり取り・文書による陳述をどれくらい当てにできるかという般化された個人及び集団の期待と定義しています。対人信頼感は個人の不安・不信や内的制御だけではなく、精神障害・問題行動(不適応行動)とも関係していることがあるので、心理テストで測定する意義があるとされています。

一般的信頼感は、その相手と会話(共同行動)した経験がなく相手についての情報もない時に、その相手をどれくらい信頼して関わるかを決定する指標にもなっています。

心理学者の堀井俊章槌谷笑子はロッターらの対人信頼感尺度をベースにして、他者一般に対する信頼感の強さを一次元的に捉えた『対人信頼尺度(1995)』を作成しています。この対人信頼尺度は『1.そう思う、2.ややそう思わない、3.どちらともいえない、4.ややそう思う、5.そう思う』の5件法で選択するものになっており、20の質問項目から形成されています。

代表的な質問項目を示すと以下のようになります。

○人は基本的には正直である。

○人は頼りにできる人がわずかしかいない(逆転項目)。

○人は普通、清く正しい人生を送る。

○人は成功するために嘘をつく(逆転項目)。

○人は普通、他の人と誠実に関わっている。

○人は誰かに利用されるかもしれないと思い、気をつけている(逆転項目)。

○人は口先では上手いこと言っても、結局は自分の幸せに一番関心がある(逆転項目)。

○人は他の人を援助することを内心では嫌がっている(逆転項目)。

○人は自分がするといったことは実行する。

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posted by ESDV Words Labo at 08:49 | TrackBack(0) | た:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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