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2017年07月10日

[内的作業モデルと愛着理論から考える人間関係1:幼少期の好ましい愛着形成が安全感をつくる]

内的作業モデルと愛着理論から考える人間関係1:幼少期の好ましい愛着形成が安全感をつくる

アブラハム・マズローの欲求階層説では、『生理的欲求(食欲・睡眠欲)』の次の段階として『安全・安心の欲求』が置かれている。安全感を得たいという欲求は人間の最も基本的な欲求の一つであり、よく知らない未知の対象(他者)との間で相互作用を行うためには、『一定の安全感の保証』がなければならないが、この安全感は遺伝要因や幼少期の愛着形成の経験による『個人差』が大きい。

よく知らない他者とコミュニケーションしても、この『安全感』が低下せずに比較的安定している人もいれば、すぐに安全感が障害されて不安・混乱・逃避を来たしてしまうような人もいる。この安心感・安全感にまつわる個人差は、その人が自分と他者との関係性をどのような意味や影響を持つものとして捉えているかによって規定されてくるところがある。

自己と他者との関係性にまつわる心的表象(内的イメージ)は、精神発達に伴って出会うさまざまな愛着対象(他者)との愛着の成立・喪失の経験によって形成されていき、過去から現在までの愛着経験の受け止め方によって、自分と他者との基本的な関係性が『体制化(他者との関わりをどのようなものとして解釈するのかの内的な体制)』されていくのである。

自分と他者との人間関係についての心的表象は、『現実世界のシミュレーションモデル』として使用されることになり、自分が他者との関わりで『安心感・安全感』を感じやすい行動方略のプランが策定されることになる。

こういった過去の良い体験の記憶(感情)と関係した『人間関係のポジティブな心的表象』があることによって、『何の情報もない他者一般(知らない他人)』を信頼することも可能になっているのである。こういった自分と他者との人間関係についての心的表象が、実際の人間関係のパターンを規定しやすくなるという理論モデルを『内的作業モデル』と呼んでいる。

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posted by ESDV Words Labo at 10:46 | TrackBack(0) | な:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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