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2008年02月26日

[尺度構成法としてのサーストン法(等現間隔法, method of equal-appearing intervals)とリッカート法(評定加算法)]

尺度構成法としてのサーストン法(等現間隔法, method of equal-appearing intervals)とリッカート法(評定加算法)

等現間隔法(method of equal-appearing intervals)と呼ばれるサーストン法は、L.L.サーストン(L.L.Thurstone)によって考案された態度尺度構成法である。態度尺度とは被検者の『心理学的な態度(認知・判断の傾向性)』を測定するための尺度(基準)であり、平均的な態度から離れているほど尺度値が大きくなる。サーストン法は、知覚心理学・認知心理学などの分野で利用される精神物理学的な測定法を、心理学的態度の数量的測定に応用したものである。

最初に測定対象(事物・現象)に対する意見をできるだけ多く集めて、それぞれの意見の『測定対象に対する評価』を多くの判定者から『複数のカテゴリー(とても好意的・好意的・中立的・否定的・とても否定的など)』に分類してもらう。それぞれのカテゴリーに点数を与えて、分類した意見の得点を集計し各意見の平均尺度値を出す。評価の分散(ちらばり)を測定するために四分位偏差を計算して、だいたい等間隔の尺度値を持つ意見を必要な数だけ選び出す。

最終的に態度尺度値を出すためには、等間隔の尺度値を持つ意見を無作為(ランダム)に被検者に提示して、それらの評価値に対する賛否を質問し『賛成が得られた尺度値』の中央値をその被検者の態度尺度値とする。サーストン法とは、ある意見に対する『複数の人の平均的な評価』を等間隔に並べたもので、『被検者の意見・態度の偏り』を絶対値で固定的に測定するのに向いている。

サーストン法は各態度尺度に『価値判断を含む絶対値(平均値)』がついているので、『絶対尺度』と呼ばれる。絶対尺度であるサーストン法では、被検者が選んだ尺度項目によって心理学的な態度の偏りが絶対的に測定されることになる。サーストン法と並ぶ代表的な尺度構成法であるリッカート法(評定加算法・集積評定法)は、『集団内における個人の心理学的態度の相対的位置』を求める尺度であり『相対尺度』としての特徴を持つ。

サーストン法では、心理テストの選択肢(尺度項目)は『ある価値判断が含まれる文章(意見)』であり、その選択した文章に固有の点数が割り当てられている。リッカート法では、心理テストの選択肢(尺度項目)は『とてもあてはまる・あてはまる・どちらともいえない・あまりあてはまらない・まったくあてはまらない』などの多肢選択式であり、選んだ項目の点数(1〜5点など)を加算して心理学的態度の測定を行う。サーストン法とリッカート法では測定結果の解釈に違いが出てくるので、心理テストの信頼性と妥当性を考慮しながら『心理テストを実施する目的』に合致した尺度構成法を選ぶことが重要である。平均的な価値判断からの偏りを測定したければサーストン法が適しており、集団内での相対的な位置づけを見たければリッカート法が適している。



posted by ESDV Words Labo at 06:38 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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