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2008年03月12日

[鈍的外力による挫傷(contusion)・挫創(contused wound)][坐薬(suppository)]

鈍的外力による挫傷(contusion)・挫創(contused wound)

交通事故や運動の怪我などの際に『挫傷(contusion)』という医学的診断を受けることがあるが、挫傷とは刃物などではない鈍的外力(打撲・衝突・殴打)などによって真皮以下の組織が損傷した状態のことである。簡単に言うと、鈍的外力によって皮膚が破けない損傷を『挫傷(ざしょう)』といい、鈍的外力によって皮膚が破ける損傷を『挫創(ざそう)』という。挫傷は日常的なことばでは『打撲(打撲傷)』と呼ばれ、挫創は日常的なことばでは『切り傷・擦り傷』と呼ばれる。鋭的外力(刃物・とがったもの)によって皮膚が切開された傷は『切創(せっそう)』といい、強い外力によって引き裂かれた傷を『裂創(れっそう)』というが、切創や裂創の場合には傷口を縫合(ほうごう)して結紮(けっさつ)しなければならない場合も多い。

挫傷は皮膚が破けていないので出血はないが、『内出血・組織の腫れ・疼痛・関節の機能障害』などを引き起こすこともあるので、湿布を貼るなど適切な処置が必要である。挫傷に対する応急手当としては、患部に冷湿布を貼って包帯などで圧迫固定したり、軽度の打ち身(捻挫)であれば患部を使わないように安静にしていれば良いが、『挫傷を負った部位』によっては整形外科(接骨院)や皮膚科、脳外科などで医学的診断を受けたほうが良い。特に、膝や足首、肘などの関節部分に大きな衝撃(ダメージ)を受けた場合には、関節の可動範囲が狭くなって関節が動かしにくくなる『関節拘縮(かんせつこうしゅく)』を起こす危険もあるので医師の診療を受けたほうが安全である。関節拘縮の治療には半年以上程度の比較的長い時間がかかるが、治療を受けずに後遺症が悪化すると関節部分を動かせなくなることもあるので、打撲後に関節の痛みがあれば検査・診断を受けるべきである。

挫傷は損傷を受ける部位によって、『筋挫傷・腱挫傷・関節挫傷・脳挫傷・神経挫傷・内臓挫傷』の種類に分類することができるが、生命に関わる恐れがある脳挫傷・内臓挫傷(内臓破裂)などの場合には緊急の外科的手術が必要となる。挫傷の重症度を判定するためには、顔色・脈拍・気分・発汗の変化など『全身症状の観察』が必要となり、重傷の場合には外傷性ショックや二次的感染を起こさない迅速な処置・管理を行わなければならない。皮膚からの出血を伴う開放性損傷である挫創(ざそう)の場合には、雑菌の感染による化膿(かのう)を起こさないようにオキシドールによる消毒を丁寧に行い、挫創の重傷例では感染症の蜂窩織炎(ほうかしょくえん)や壊疽(えそ)などに注意する必要がある。傷口の広い(深い)挫創や不衛生な場所での怪我による二次感染が心配される場合には、細菌感染を防ぐために抗生物質などが投与されることもある。

坐薬(suppository)

一般的な薬剤は、口から摂取する『経口投与』か血管(静脈)から注入する『静脈注射』によって摂取することが多いが、紡錘形(ぼうすいけい)をした坐薬(suppository)は肛門の開口部から挿入して投与する薬剤のことである。坐薬は、体温によって溶解して、大腸の粘膜から直接血液中に取り込まれるので、経口投与の錠剤・カプセル剤などよりも即効性に優れている。口から薬を飲ませにくい乳幼児の解熱剤や直接患部に作用する痔(じ)の治療薬として『坐薬』の形態が採用されているが、それ以外にも鎮痛剤や麻酔剤として利用され、成人用の解熱剤でも即効性に優れているので用いられることがある。経口投与できない口腔部の怪我や疾患がある場合、胃・十二指腸など消化器に障害があって薬の吸収が悪い場合などに坐薬が利用されることもある。

posted by ESDV Words Labo at 12:08 | TrackBack(0) | さ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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