ボディワーク(body work)とボディセラピー(body therapy):2
性解放論やオーゴン・エネルギー論を唱えたウィルヘルム・ライヒを創始者とするライヒアン療法は、ライヒの死後に『ネオ・ライヒアン(Neo Reichan)』と呼ばれる学派に継承されていく。ネオ・ライヒアンに分類される心理臨床家のアレキサンダー・ローウェン(A.Lowen)が開発した心理療法が『バイオエナジェティクス(bioenergetics)』であるが、このバイオエナジェティクスの簡略な通称として『ボディワーク(body work)』という言葉が用いられた。
一般的なボディワークという言葉は、身体やその動きを用いたエクササイズのすべてを指しているが、ネオ・ライヒアンがボディワークという場合には、アレキサンダー・ローウェンがヨーガの理論と運動を参照して考案した『バイオエナジェティクス』のことを意味しているのである。A.ローウェンはウィルヘルム・ライヒ本人(Wilhelm Reich, 1897-1957)の精神分析と指導を受けたことがあるという。だが、期待していたほどの治療効果を得ることができずに、ライヒの精神分析や理論体系を参考にしながら運動療法的なボディワークを主体としたバイオエナジェティクスを独自に開発したという経緯がある。
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