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2016年04月01日

[オルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』と社会科学の群集学の歴史]

オルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』と社会科学の群集学の歴史

群衆の科学や群衆論の起源は、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボン(Gustave Le Bon, 1841-1931)の書いた『群集心理(Psychologie des foules, 1895)』とされている。ギュスターヴ・ル・ボンは群衆を否定的に見ており、群衆の心理的・行動的な特徴として『道徳性や知性の低下・被暗示性・思考の単純化・感情的な興奮・偏狭な排他性』を上げている。

大衆(マス)と選良(エリート):群衆が行動主体として動かした歴史

ギュスターヴ・ル・ボンの後に、フランスの社会学者ガブリエル・タルド(Jean‐Gabriel de Tarde,1843‐1904)が出て、反社会的な犯罪行為の模倣性(伝播・伝染の観察学習性)を重視した『模倣の法則――社会学的研究(1901年)』を書いた。

ガブリエル・タルドは、1901年に『世論と群集』を書いて、先行するル・ボンの群集心理学を批判している。タルドは、直接的な利害関係や人間関係によって結合して行動する『群衆』に対し、マスメディアを介した情報操作や遠隔作用によって結合して世論形成をする『公衆』という新たな概念を提示している。

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を書いて、社会学の実質的な創設者となったマックス・ヴェーバー『支配の社会学』で、カリスマ・噂話に扇動されやすく権威に従属しやすい大衆(群衆)について批判的に言及している。

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2015年02月15日

[小此木啓吾の『A-Tスプリット』と臨床心理士の役割:1]

小此木啓吾の『A-Tスプリット』と臨床心理士の役割:1

精神科医が管理医として患者を担当する精神医療では、外来診療でも入院治療でも、臨床心理士は精神科医の指示監督や依頼(オファー)に従う形で『心理アセスメント(心理検査)・心理療法(カウンセリング)』を実施することになる。精神科・心療内科で実施される精神医療の中心には、精神科医(心療内科医)が行う『医学的な診断・薬物療法』があるからである。

日本の法制度では臨床心理士は薬物療法を主体とした医療行為に直接的に参加するだけの法的権限がないため、『(処方薬を用いる)医療行為のフレームワーク』ではどうしても医師の指示・監督を受ける立場となる。

精神医療の枠組みにおける臨床心理士(心理臨床家)の役割は、『医師による患者の診断の補助として役立つ各種の情報提供(心理アセスメント)』『患者の心理社会的な問題を重視した治療的なアプローチ(心理療法)』である。この場合にもリエゾン精神医学の前提を踏まえて、医師・看護師などのコメディカル・スタッフと協力し連携しながら『患者の利益を第一とした治療方針・治療構造』を設計するように努めなければならない。

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2013年05月09日

小此木啓吾の『ホテル家族(hotel family)』

小此木啓吾の『ホテル家族(hotel family)』

慶応大学・東京国際大学で教鞭を取った精神科医の小此木啓吾(おこのぎけいご,1930-2003)は、日本にS.フロイトやフロイト以降の精神分析理論を体系的に分かりやすく紹介した学者・著述家として知られている。小此木啓吾は『モラトリアム人間・自己愛人間』などの概念を用いて、社会規範・世間体(他者の目線)を軽視するような“自由主義・個人主義”が隆盛を極める現代日本のような文明社会を批判的に分析する著作を何冊か上梓している。

小此木啓吾が考案した『ホテル家族(hotel family)』という概念も、著書『家庭のない家族の時代(1983)』で用いられたものであり、自分以外の家族メンバーの感情・期待・役割を軽んじる自己中心性が批判的に指摘されている。他者の心情・都合に配慮しない自己中心的な価値観や行動様式が、社会生活から家庭生活の領域にまで拡大してきたことで、『ホテル家族』のような『他の家族メンバーから自分が奉仕されることだけ(家族からのサービスや思いやりを受け取ることだけ)』を期待する家族が生まれてきたのだと小此木は述べている。

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2013年02月13日

[大槻憲二(Otsuki Kenji)]

大槻憲二(Otsuki Kenji)

大槻憲二(Otsuki Kenji,1891-1977)は兵庫県で明治24年11月2日に生まれているが、大正から昭和の時代にかけて活躍した心理学者・文芸評論家である。文芸評論家としては雑誌『文芸日本』『新潮』などに、左派のマルキシズム文学に関する評論を書いたりしていたが、心理学者・精神分析家としてはドイツ語の語学力を縦横に発揮して、ジークムント・フロイトと直接の文通を行ったという記録も残っている。

早稲田大学の英文学部を卒業してから英語やドイツ語の語学の才覚を活かし、昭和4年〜8年にかけて、日本初となる『フロイト全集(全10巻,春陽堂)』を翻訳している。早稲田大学の大槻憲二は、昭和初期における日本の精神分析の先駆者であると同時に、S.フロイトやその精神分析の著作の優れた輸入者・紹介者でもあったが、戦後に創設された『日本精神分析学会』には入会しなかった。

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2013年01月28日

[G.W.オルポート(Gordon Willard Allport)]

G.W.オルポート(Gordon Willard Allport)

G.W.オルポート(Gordon Willard Allport,1897‐1967)は、『特性論(特性因子論)』を前提とするパーソナリティ心理学(人格心理学)の分野で活躍したアメリカの心理学者である。個人のパーソナリティ(人格構造)における『優勢な特性』の抽出に関心を持ち、個人のパーソナリティを因子分析の手法によっていくつかの特性(性格特性)に分類して理解しようとした。

G.W.オルポートの兄であるフロイド・ヘンリー・オルポート(Floyd Henry Allport, 1890-1978)も心理学者である。G.W.オルポートは1919年にハーバード大学を卒業して、1921年にMA(Master of Arts:学術修士号)の学位を取得、1922年にPh.D.(Philosophy of Doctor:学術博士号)の学位を取得している。G.W.オルポートはアメリカの心理学者であるが、ドイツのベルリン大学やハンブルク大学、イギリスのケンブリッジ大学にも留学している。

1937年に主要論文となる人格心理学をテーマにした“Personality”を発表して、1947年には社会心理学分野の著書の『デマの心理学(1952年)』という邦訳書でも知られる“Psychology of Rumor”を書いている。G.W.オルポートは、人格(パーソナリティ)は他者と相互作用する社会生活によって段階的に形成されると考えており、人格を外部と関わりあう『自己内包的な全体性』と定義していた。1942年以降は、ハーバード大学の教授の職務を勤めていた。

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2012年06月19日

オペラント条件づけの負の強化(negative reinforcement)・負の練習(negative practice):3

オペラント条件づけの負の強化(negative reinforcement)・負の練習(negative practice):3

この項目は、[前回の記事]の続きの内容になっています。K.ダンラップ(K.Dunlap)が考案した行動療法としての『負の練習(negative practice)』は、問題となっている症状の現れとしての行動や不適応行動を敢えて繰り返しやらせることによって、その行動を制御できる感覚を習得させようとする技法である。苦手意識を持っている対人行動や恥ずかしさ(劣等感)を感じている症状、緊張感に襲われる行動をわざと繰り返し人前でやってみることで、その行動に付随している緊張感・不安感が和らぎやすくなり、自分の意識・意図でその行動をコントロールできるような実感を得ることができるとされる。

『負の練習(negative practice)』というのは、恐怖・不安・緊張を克服するために敢えて苦手な行動や恥ずかしい症状を再現して繰り返させるといういわゆる『ショック療法』でもあるが、創始者のK.ダンラップは人前で手が振るえたり、緊張して声が上手くだせないという患者に対して、この負の練習を“メンタルリハーサル(心理的な予行練習)”のようにして何度も行わせたという。

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オペラント条件づけの負の強化(negative reinforcement)・負の練習(negative practice):2

オペラント条件づけの負の強化(negative reinforcement)・負の練習(negative practice):2

この項目は、[前回の記事]の続きの内容になっています。オペラント条件づけ(道具的条件づけ)の“オペラント(operant)”とは『自発的』という意味であり、オペラント条件づけは特定の行動の後に『正の強化子(報酬となる刺激)』『負の強化子(罰則となる刺激)』を与えることで、その行動の生起頻度を変化させようとする条件づけのことである。

オペラント条件づけには『正の強化(positive reinforcement)』『負の強化(negative reinforcement)』という二つの対照的な方法論が確立されていて、適応的な行動を習得したり不適応(病理的)な行動を消失させることを目的にした『行動療法(behavioural therapy)』にも応用されている。

ここでいう“正(positive)”とは『報酬となる刺激を与えること』であり、“負(negative)”とは『罰(不快)になっている刺激を取り除くこと』であるが、負の強化子という場合には『罰(不快)となる刺激そのもの』を指すので注意が必要である。概念として紛らわしい部分があるが、『負の強化(negative reinforcement)』というのは、『負の強化子(不快な刺激)を取り除くことによって行動頻度を制御すること』であり、負の強化子そのものを与えて行動頻度を減少させるという意味ではないとされている。

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オペラント条件づけの負の強化(negative reinforcement)・負の練習(negative practice):1

オペラント条件づけの負の強化(negative reinforcement)・負の練習(negative practice):1

行動主義心理学(行動科学, behavioral psychology)とは『行動の生起・発生頻度・消失(消去)のメカニズム』を研究する分野であり、適応的な行動を獲得したり非適応的な行動を消失させたりするための方法論を明らかにしている。行動主義心理学の中心的な理論は、『レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)』『オペラント条件づけ(道具的条件づけ)』である。

I.P.パヴロフ(Ivan Petrovich Pavlov, 1849-1936)J・B・ワトソン(J.B.Watson, 1878-1958)が研究したレスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)は、生物学的な無条件反射を応用した『条件反射』を理論化したものであり、刺激(S)に対する反応(R)を研究するので『S-R理論(S-R結合)』と呼ばれることもある。

無条件刺激の餌(食物)と無条件反射の唾液分泌のS-R結合を、条件刺激のベルの音によって条件反射としての唾液が出るようにした『パヴロフの犬の実験』が有名である。『無条件刺激(餌)』を与える前に『条件刺激(ベルの音)』を繰り返し呈示することで、ベルの音を聞くだけで餌が貰えるというイメージ(期待)が誘発されて、すぐに唾液が出るようになるというのが『条件反射のレスポンデント条件づけ』の基本形態であり、それ以外の人間の様々な行動にも応用される研究が進められた。

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2011年03月01日

[オペラント条件づけの『罰(punishment)』の効果と限界]

オペラント条件づけの『罰(punishment)』の効果と限界

徹底的行動主義の心理学者であるB.F.スキナー(Burrhus Frederick Skinner, 1904-1990)は、『スキナー箱』を用いたラットの実験から『報酬と罰』によるオペラント条件づけの原理を確認した。オペラント条件づけ(道具的条件づけ)は『飴と鞭の考え方』を理論化したものとも言われるが、『正の強化子(快的な刺激)』を与えると行動の生起頻度が増え、『負の強化子(不快な刺激)』を与えると行動の生起頻度が減るという条件づけのことである。

正の強化子とは『報酬(reward)』であり、負の強化子とは『罰(punishment)』であるが、オペラント条件づけにおける罰とは『苦痛・叱責・非難などの不快な刺激』を与えるだけのことではなく、『それを受けることによって行動の生起頻度が減る』と合理的に予測可能な刺激のことなのである。罰にはその与え方によって、『直接的罰則』『間接的罰則』の二つを想定することができる。

『直接的罰則』の代表的なものとしては、喫煙者がタバコを吸う度に喫煙室に臭気ガスを充満させるとか、夜尿症でお漏らしをする度に軽度の電気ショックあるいはブザーを鳴らすとか、アルコールを飲むと気分が悪くなって吐き気が生じる抗酒薬を与えるとかいうものがある。それらの罰則は、直接的な苦痛や不快をもたらすことで不適応行動の頻度を減らすのである。

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2006年12月09日

[オープン・エデュケーション(open education)とオープン・スクール(open school):管理教育と自由教育]

オープン・エデュケーション(open education)とオープン・スクール(open school)

オープン・エデュケーション(open education)とは、1905年にイギリスで出された幼児教育(初等教育)改革の研究報告書である『ハドウ報告書(Hadow Report)』を嚆矢として誕生した。オープン・エデュケーションは、生徒の行動や態度、価値観を画一化して規制する伝統的な教育方法を否定的に見る教育風潮であり、革新的に『教育の自由化・学校の開放化』を推し進めようとする教育イデオロギーであった。

20世紀後半に至っても、大半の先進国の初等教育(小学校教育)では、生徒の行動や勉強、服装を画一的に統制する管理教育の手法が採用されていた。フランスの構造主義の哲学者ミシェル・フーコーは、個人の個別的な価値観を抑圧して、社会的な価値観を押し付ける近代的な学校教育のシステムを『規律訓練型システム』と呼んだ。伝統的な学校教育では、社会の常識やルールを絶対視する規律訓練型の教育を行うことで、生徒に社会規範を習得させ社会秩序の一翼を担う国民(市民)を養成してきた。

しかし、教師が生徒の行動を統制する規律訓練型の管理教育では、『押し付け型の勉強(強制された勉強)』しか出来なくなり、生徒の主体性や自由な発想が阻害されるというデメリットが生まれてくる。このデメリットが、生徒の精神的ストレスを強めて、不登校(登校拒否)やいじめ、校内暴力の問題を引き起こすのではないかというところから、オープン・エデュケーションの思想は始まったが、現在のところ、管理教育と自由教育のどちらがより生徒の能力開発や人格確立に役立つのかの決定的な結論は出ていない。

結論が出ないというよりも、生徒の個性や性格、学習態度によってオープン・エデュケーションに基づく自由教育が効果を発揮する場合もあれば、そうでない場合もある。主体的な学習意欲が乏しく、自己の感情や行動を適切にコントロールする自制心の弱い生徒の場合には、オープン・エデュケーションの自由教育が、無秩序状態や学力低下といった有害な結果を招く場合もある。

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[オーストリッチ・コンプレックス(ostrich complex)][オピニオン・リーダー(opinion leader)]

オーストリッチ・コンプレックス(ostrich complex)

グッチ(GUCCI)やクリスチャン・ディオール(CD)、エルメス(Elmes)などの高級ブランドバッグにオーストリッチ(ostrich)があるが、オーストリッチとは駝鳥(ダチョウ)のことである。アメリカの心理学者エリオット・ワイナー(E.Weiner)は、ダチョウのような依存的かつ逃避的な問題回避行動を取るダチョウ的な人間の持つコンプレックス(感情複合体)のことを『オーストリッチ・コンプレックス(ostrich complex)』と呼んだ。

『頭隠して尻隠さず』という諺(ことわざ)があるが、鳥類のダチョウには、危機や困難が自分に差し迫ってくると、頭を地面や砂地の砂に突っ込んで危機をやり過ごそうとする本能的な習性がある。頭だけを砂に突っ込んで外敵から隠れたつもりでも、実際には巨大な身体(尻)は隠れていないという意味で、このダチョウの危機回避行動(問題解決行動)はアドホック(その場凌ぎ)で無意味なものである。このダチョウのアドホックな危機回避行動に類似した、本質的に無意味な「逃避的防衛」によって問題を避けようとする性格行動パターンを『オーストリッチ・コンプレックス』と呼ぶのである。

現代社会では仕事・勉強・家族生活・人間関係にまつわる不快なストレスが満ち溢れており、ストレス性疾患や精神疾患、適応障害を発症するリスクが高くなっている。人間は、このようなストレス社会では『何とか問題や困難を先延ばしして、自然消滅するのを待ちたい』というオーストリッチ・コンプレックスの心理状態に陥りやすくなってしまう。つまり、砂に頭を突っ込んだダチョウのように、自然な時間経過と共に、問題や危険が過ぎ去ってくれるのを待とうとするのである。

オーストリッチ・コンプレックスの特徴は、『完全主義・拒否・引き延ばし・収集』であるが、全ての課題や問題を完全にやりこなそうとすると、『完全に上手くいかなければ無意味である』という逃避的な行動パターンに嵌まり込んでしまう。また、小さな問題を引き延ばして後で片付ければいいと思ってしまうと、小さな問題が無数に蓄積して簡単に片付けることなど不可能になってしまう。また、些細な困難や小さな異常を放置しておくと、往々にして事態が悪化して大変なことになってしまう。

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[ゲシュタルト療法のオーセンティック・セルフ(authentic self)]

ゲシュタルト療法のオーセンティック・セルフ(authentic self)

ドイツ出身のユダヤ人でアメリカで精神科医として活躍したフレデリック・パールズ(Frederic. S. Pearls, 1893-1970)とその妻ローラ・パールズは、『今、ここ』での気づきと再決断を重視するゲシュタルト療法を開発した。

そのゲシュタルト療法の精神構造モデルとして仮定されたのが『五つの層(five layers)』であり、五つの層における精神的な閉塞感や感情の麻痺の鬱屈を乗り越えた自我の状態が『オーセンティック・セルフ(authentic self)』である。パールズは、オーセンティック・セルフの自己状態を心の五層構造の上位にあるものとして考え、人間の心身の力強い生命力を生み出す『核(core)』とした。

ゲシュタルト療法やフィーリング深化技法の精神構造のモデル(心のモデル)は『五層一核』によって成り立っているが、オーセンティック・セルフは『表層的で形式的な偽者の自己』を打ち破る『真正の自己』である。人間はオーセンティック・セルフの状態に到達すると自己不全感や将来の悲観がなくなり充実した日常生活を送れるようになる。

オーセンティック(authentic)とは、『正統の・本物の・真正の』という意味であり、オーセンティック・セルフとは表層的でない深層的な自己であり、形式的でない本質的な本物の自己である。自己実現の充足感や達成感は、虚偽の装飾的な自己では得ることが出来ず、ありのままの生き生きとした感情や体験を実感できるオーセンティック・セルフを獲得する必要がある。

五層一核の心のモデルは、以下のようなものになる。

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[交流分析用語の『汚染(contamination)・お伽噺(fairy tales)・オプション(option)』]

交流分析用語の『汚染(contamination)・お伽噺(fairy tales)・オプション(option)』

交流分析のエゴグラム交流分析の人生の基本的立場に書いたように、交流分析で個人の精神機能(心の働き方)を示す自我状態には『CP(批判的な親)・NP(擁護的な親)・A(大人)・FC(自由な子ども)・AC(適応的な子ども)』の5つの行動パターンがある。この中で、社会環境や人間関係に適応する為にもっとも重要な自我状態は『A(Adult, 大人)』である。

Aと呼ばれる大人の自我状態(adult ego state)は、客観的な現実認識や『今ここで、何をすれば良いのか』という合理的な現実検討能力を司っているが、人間はAによって利害(損得)を考えた功利的判断をすることが出来る。A(大人の自我状態)では不合理な感情や欲求をコントロールして、『客観的な事実』『必然的な論理』に基づいて物事を考えるので、Aは『心のコンピュータ』と呼ばれることもある。

Aが求めるのは、客観的な事実(データ・論理・倫理・確率)に基づいた有効な判断と行動であり、Aに基づく判断や行動を取ることで『結果としての利益(適応)』を手に入れることが出来る。しかし、Aだけでは計算高い振る舞いや機械的な行動パターンに陥りやすいので、共感的な温かいコミュニケーションや主観的な満足感のある交流をする為には、P(親の自我状態)とC(子供の自我状態)も適切に機能させる必要がある。

例えば、子供が病気になった時に仕事を休まずに社会的責任を果たすことは、A(大人の自我状態)に基づく判断として正しいが、子供の苦しみや孤独感を癒して上げたいとするNP(擁護的な親の自我状態)に基づく行動を取ることでバランスの取れた人格構造を作り上げていくことが出来る。Aは、利害関係や論理的帰結を考えながら的確な損得勘定をすることが出来るが、人間の感情生活や人間関係の分野で満足感や喜びを得るためには、A・P・Cの自我状態の調和(均衡)を取らなければならない。

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タグ:交流分析
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2006年12月03日

[オスグット・シュラッテル病(Osgood-Schlatter disease)]

オスグット・シュラッテル病(Osgood-Schlatter disease)

外科医のR.オスグットC.シュラッテルによって1903年に命名された筋骨格系の疼痛と腫脹を伴う疾患を『オスグット・シュラッテル病(Osgood-Schlatter disease)』という。オスグット・シュラッテル病は12‐15歳の成長期の男子に発症しやすい病気で、膝下の軟骨や脛骨の組織に疼痛や腫れの症状が出てくるが、女子には極めて稀な疾患とされている。成長期を越えて膝周辺の組織や筋肉に痛みが走り、日常的に激しいジャンプ運動(バスケットやバレー)などをしているスポーツマンの場合には『ジャンパー膝』が発症している可能性もある。

一番激しく疼痛が起こりやすい部位は、大腿四頭筋の強力な牽引力が作用する『膝蓋靱帯の付着部位』であり、『膝周辺の頸骨の骨突出部(頸骨粗面)』が特に強く痛むことがある。膝頭の少し下の骨が盛り上がってきて周辺の組織が腫れてきたり、膝周りの筋肉に鋭い疼痛を感じることで症状の発症に気づくことが多い。

身体医学の病理学的な分類では、オスグット・シュラッテル病は特発性骨壊死(idiopathic osteonecrosis)の牽引型に分類される疾患だが、同じカテゴリーに分類される病気に踵骨(しょうこつ)の骨軟膜炎であるセーバー病(Sever disease)がある。セーバー病は、オスグット・シュラッテル病よりも好発年齢が低く8-12歳の男子が発症しやすい病気であるが、どちらの病気も、両方の踵や膝というように両側性の症状が見られやすいことが共通している。

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タグ:医学 健康
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[ウィルヘルム・ライヒのオーゴン・エネルギー(orgone energy)]

ウィルヘルム・ライヒのオーゴン・エネルギー(orgone energy)

ウィルヘルム・ライヒ(Wilhelm Reich, 1897-1957)は、シグムンド・フロイトの弟子として精神分析学を習得して、心理療法である精神分析と政治思想であるマルクス主義(共産主義)との創造的な統合を実現しようとした人物である。また、男性原理に基づいて運営される抑圧的な近代社会を批判し、夫唱婦随を強制する禁欲的な家父長制(パターナリズム)の家族制度を否定して、男女平等の原則に基づく『性の解放』を主張した。ライヒは、フロイトのリビドー発達理論でいう部分性欲を性器性欲に統合する『性器期(genital period)』を重視して、性的なオルガスムスの自在な体験能力が神経症を治癒して健康な心理生活を実現すると考えた。

ウィルヘルム・ライヒは、フロイト以上にリビドー(性的衝動)の発達と充足を重要視した精神分析家であり、『社会的抑圧(倫理規範)からの性の解放』と『オルガスムスを伴う性生活の充実』によって、人間の精神の健康と社会の安定が達成されるという性革命理論の提唱者でもあった。ライヒは、個人の無意識領域にある抑圧された性的欲求を言語化(意識化)するだけでは不十分であり、実際にその無意識的願望を現実生活で充足させることで、精神分析療法はより効果的なものになると考えた。

フロイトは、患者の性的願望や対人的な依存心を治療場面で満たしてはいけないという禁欲原則を説いた。禁欲原則に基づく神経症の治療では無意識的な願望を意識化していながらも、それを断念したり昇華する『エス(本能的欲求)に対する自我の強化』が必要だと考えられていたのである。

フロイトは、「快感原則への従属」よりも「現実原則への適応」を優位に置いて、社会適応性を促進する「自我の強化」こそが神経症治療に必要だと主張した。ライヒは「現実原則への適応」は本能的欲求を再び抑圧することにつながるので、「快感原則への従属」によって社会規範から性を自由に解放しない限りは神経症の根本治療は出来ないと主張した。

ライヒは次第に、正統派の精神分析理論から遠ざかっていき、性を抑圧したり罪悪視したりする社会構造や道徳意識そのものを改変すべしという革命的な立場を明らかにしていく。晩年のフロイトは、幼児性欲論や性的外傷論などの背徳的な性理論を放棄していった経緯もあり、ライヒのようなラディカル(過激)なリビドー至上主義や非現実的な性革命理論(ユートピア思想)には否定的であった。

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2006年11月25日

[基礎心理学(basic psychology)と応用心理学(applied psychology)]

基礎心理学(basic psychology)と応用心理学(applied psychology)

人間の行動・心理・人格・知能・対人関係など広汎な心理現象を研究対象とする心理学は、『基礎心理学(basic psychology)』『応用心理学(applied psychology)』に大きく分類することが出来る。基礎心理学は、理論心理学(theoretical psychology)や一般心理学(general psychology)とも言われることがあるが、主に実験法と観察法、心理統計学といった手法を用いて、人間の行動を制御する一般法則や心理の機序(メカニズム)を説明する一般理論を定立しようとする心理学分野である。

基礎心理学は、ヴィルヘルム・ヴント(Wilhelm Max Wundt, 1832-1920)が創始した実験心理学(experimental psychology)と同一の分野として取り扱われることもあるが、一般的には、実験心理学の下位分野である知覚心理学(感覚心理学)や学習心理学、行動主義心理学(行動科学)などを包含したものとして定義されている。実験心理学の父と呼称されるW.ヴントは、『生理学的心理学要綱(Grundzuge der psysiologischen Psychologie)』(1874)という主要著作があることからも分かるように、心理学者であると同時に生理学者であった。

ヴントは自然科学のような客観的で実証的な科学としての心理学を志向したが、内観法(introspection)を用いて自分の意識的経験を観察したように主観的な連合主義の影響を完全には脱しきれていなかった。ウェーバーの法則やフェヒナーの法則といった人間の知覚(感覚)の機能を一般法則として記述しようとした精神物理学の影響も受けているが、ヴントとその高弟で意識心理学(consciousness psychology)を創始したE.B.ティチェナー(E.B.Tichener, 1867-1927)は、人間の心が複数の要素から構成されるという前提に立つ構成主義(structuralism)の心理学者に分類される。

W.ヴントは、1879年、ライプチヒ大学に歴史上初めての心理学研究室を開設して、心理学を自然科学に近似した経験主義的(実証主義的)な科学分野へと発展させた偉大な功績を持つ。W.ヴントは、人間の色覚に赤・緑・青の3要素があるという『ヤング=ヘルムホルツの三色説』を唱えた生理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(Hermann von Helmholtz, 1821-1894)の助手として働いたこともある。

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2006年10月26日

[横断的研究法(cross-sectional method)・縦断的研究法(longitudinal method)・コホート法(世代差分析)]

横断的研究法(cross-sectional method)・縦断的研究法(longitudinal method)・コホート法(世代差分析)

統計学的調査・解析を伴う科学的な量的研究法には、その調査対象と調査を実施する時間軸の違いによって、『横断的研究法(cross-sectional method)』『縦断的研究法(longitudinal method)』がある。今まで、心理学分野で統計学的調査を行う場合に、縦断的であるか横断的であるかを考慮して研究することが多いのは発達心理学の分野であった。

しかし、受精の瞬間から死に至る時間過程の発達を研究対象とする発達心理学以外にも、教育心理学や臨床心理学、社会心理学など広範な分野において統計学的操作を行う量的研究が重要視されるようになっている。『時間経過による変化の調査』『集団間の比較調査』といった心理学研究の目的を達成する為に、縦断的・横断的な統計調査が行われるようになっている。

横断的研究を簡単に説明すると、研究対象の時間経過による変化や発達を意識せずに、その時点における『複数の研究対象の状態(特徴・能力・病態)』を横断的に比較調査する研究方法である。それに対して、縦断的研究というのは、『単一の研究対象』の時間経過による変化や発達を調べる為に行うもので、『同一の実験群(調査対象者)』を縦断的(継続的)に追跡調査する研究方法である。

横断的研究という名称から漠然とイメージできるように、『横断的(cross-sectional)』というのは『複数の調査対象者(実験群)』を横に広がって同時に調査していく研究方法である。縦断的研究もその名称から何となくイメージできるように、『縦断的(longitudinal)』というのは『単一の調査対象者(実験群)』を縦の時間軸に沿って継続的に調査していく研究方法と言える。

横断的研究法(cross-sectional method)とは、文化人類学や言語学の研究法でいう『共時法』であり、“ある時点”における“複数の実験群”を調査して、それぞれの実験群の特徴(実態)を把握し、実験群間の類似点や相違点を明らかにするという目的に適している。発達心理学の調査法でいえば、年齢の異なる複数の実験群に、同時に質問紙(アンケート)や調査面接を行って、各年齢層の実態や状態を一度に調べてしまおうという方法論に当たる。

横断的研究法の長所は、『発達過程の一般的傾向・統計的内容』を簡単に調べることができ、大量の統計データを一回(ある時点)の調査で短時間のうちに収集できることである。反対に、横断的研究法の短所は、実験群に対する継続的な調査を行わないので、その後、その実験群の人の状態や特徴(態度)がどのように変化したのかを明らかに出来ないことである。更に、横断的研究では、ある時点における比較調査や相関関係は調べることが出来るが、時間経過による変化を考慮した因果関係については言及することが出来ない。

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[黄疸(jaundice, icterus)と肝疾患:肝臓の生理学的機能と障害]

黄疸(jaundice, icterus)と肝疾患:肝臓の生理学的機能と障害

黄疸(jaundice, icterus)とは、血液中に含まれる胆汁色素であるビリルビンの濃度が高まって、皮膚・眼球結膜(白目)・角膜などの組織・器官にビリルビン色素が侵入し、黄色や緑黄色に見える状態のことである。黄疸と似た症状として、柑橘類(ミカンや甘夏)や緑黄色野菜(ニンジンやカボチャ)の大量摂取(過剰摂取)によって、皮膚が黄色く見えてしまう「カロチン色素の沈着」があるが、こちらは黄疸と違って特別な疾患の兆候ではない。

ニンジンやカボチャ、ホウレン草、ブロッコリー、サツマイモなどの緑黄色野菜やミカン、甘夏などの果物に含まれるβ‐カロチンは、一般的に抗酸化作用や抗がん作用が期待できる。しかし、アメリカやフィンランドの臨床試験では、一日に30mg以上の過剰摂取では、反対に肺がんの疾病リスク(発病リスク)が上昇したという調査報告もあり、β‐カロチンは取れば取るほど効果があるわけではなく、抗がん作用に限っては一日の摂取量に適量と制限があると考えられている。

緑がかった黄色の色素であるビリルビンは、体内を循環して古くなり不要になった赤血球が脾臓で破壊される時に製造され、血流に乗って肝臓へと運搬されていく。肝臓に運ばれたビリルビンは、通常、肝臓から分泌される胆汁の成分となって、小腸・大腸で食物の消化を助けることになる。ビリルビンが、肝臓から十分に胆汁として排出されないと、血液中のビリルビン濃度が過度に高くなって黄疸(おうだん)の症状が発症してくる。正常に肝臓で胆汁が製造され、その中の成分としてビリルビンが溶け込んでいれば黄疸の症状は見られず、排出される便に黄色がかったビリルビンの色素が表れることになる。

最大の身体器官である肝臓の機能は、『栄養(グリコーゲン)の貯蔵・老廃物(有害物)の排泄機能・胆汁の消化機能・化学物質生成による生命維持機能(血液凝固因子・アルブミン・コレステロールなどの製造)』である。肝臓は糖をグリコーゲンとして貯蔵し、血糖値が低下した時のエネルギー源を確保している。身体にとって不要で有害な老廃物を排出する役割をするが、有害物質(老廃物)は分解されて血液中や胆汁に排出され、血液中の有害物質は腎臓から尿に濾過されて排泄される。胆汁に含まれる老廃物は、大腸から便となって排泄される他、薬剤の有毒物質を化学反応させて代謝を促進し排出する役割も果たしている。

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タグ:医学 栄養学
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2006年10月23日

[王子神経症(prince neurosis)とナルシシズム(自己愛)の克服]

王子神経症(prince neurosis)とナルシシズム(自己愛)の克服

王子神経症(prince neurosis)とは、精神発達過程のエディプス期(男根期:4〜6歳頃)において、幼児的全能感を去勢できなかった未熟な人格状態であり、何でも自分の思い通りになると妄信して他人に自己顕示的な振る舞いやわがままな態度を取る神経症的な病態でもある。王子神経症とはその名称が示すとおり、最高権力者(国王)の後継者としての王子のような取り扱いや対応を当然の権利として求めるようなパラノイア的(妄想的)な神経症状態といえる。

自分が他者から特権的な優遇や最高度の尊敬を得ることが当たり前と思っている為に、『他者の権利や感情』に配慮した人間的な共感が出来ず、『社会的文脈や対人関係』に適応した常識的な態度を示すことが出来ない。王子神経症とは、シグムンド・フロイトが定義したエディプス・コンプレックスの克服に失敗して、善悪の判断基準(道徳規範・良心)を司る『超自我(superego)』を形成できなかった病的で幼稚な人格状態で、何をしようとも自分が罰せられることなどないと慢心している人物を指す概念である。

王子神経症に該当する人は、他者への配慮や妥協が一切なく、相互的に欲求を満たしあって信頼関係を築くギブ・アンド・テイクの人間関係を築くことが出来ない。一般に、傲慢不遜な鼻持ちならない人物と評価されて敬遠されていたり、甘やかされて育てられた世間知らずのご令息(ご令嬢)として辟易されていたりするが、王子神経症の行動原則は『快楽原則に基づく利己主義』にあるので他者と衝突しやすく、エスに翻弄される反社会的行動へと逸脱してしまう恐れもある。

その心理的特性の一つが、ストレス耐性(ストレス・トレランス)の異常な低さであり、『フラストレーション・攻撃仮説』に基づく攻撃反応の多さである。利己的で支配的な王子神経症では、外部の対人関係や社会的環境からの精神的ストレスに全く対応することが出来ないので、すぐにフラストレーション(欲求不満)状態に陥り、その反応として他者への攻撃性(暴力行動)が見られやすくなる。外部世界では他者の反撃(批判・否定)を恐れてわがままな振る舞いがとれないが、家庭内では支配的で暴力的な行動を取る内弁慶タイプの特性を示す王子神経症もあるが、その場合には、ひきこもりや不登校の非社会的行動と家庭内暴力という反社会的行動が重複することもある。

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