広汎性発達障害(PDD)の原因と生涯有病率・男女の発症率の差
広汎性発達障害(自閉症性障害)の発症年齢は“3歳以前の発達早期”とされ、その原因は親の育て方・愛情や友達との接し方といった『環境要因(後天的要因)』ではなく『生物学的要因・遺伝要因(生得的要因)』と考えられるようになっている。
広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders:PDD)の『ローラの3つ組』:乳幼児期の発達障害
広汎性発達障害が『自閉症(autism)』として研究されていた初期には、統合失調症の早期発症例や『冷蔵庫マザー(愛情表現・優しさが足りない母親)』の育て方の失敗の問題として扱われることのほうが多かったが、現在ではそういった母子関係や育て方の環境要因によって広汎性発達障害が発症するという考え方は完全に否定されている。統合失調症と広汎性発達障害(PDD)も、その特徴が異なる精神疾患(発達障害)として整理し直されているのである。
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