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2011年09月23日

[肥満(obesity)と健康2:症候性肥満の種類とBMI(Body Mass Index)]

肥満(obesity)と健康2:症候性肥満の種類とBMI(Body Mass Index)

この記事は、[肥満(obesity)と健康1:メタボリックシンドロームと単純性肥満]の続きの内容となっています。何らかの基礎疾患が前提にあって発症する『症候性肥満』には以下のようなものがあり、病気のために肥満になっている場合には、まずその基礎疾患の治療を優先しなければならない。

視床下部性肥満……プラダー・ウィリー症候群,フレーリッヒ症候群,ローレンス・ムーン・ビードル症候群。

クッシング症候群……下垂体腺腫(クッシング病)や副腎疾患による副腎皮質ステロイド(糖質コルチコイド)の過剰分泌で、中心性肥満やムーンフェイス(満月様顔貌)を発症する。

甲状腺機能低下症……甲状腺機能の低下により代謝能(脂肪分解)が阻害されて肥満になる。

偽性副甲状腺機能低下症のIa,Ic型……カルシウム代謝過程の異常によってAHO体型といわれる『肥満・低身長・ムーンフェイス・中手骨や中足骨の短縮化)』などの肥満的体型が現れることがある。

女性疾患の多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)……多毛・にきび・低い声などの男性化症状が現れると同時に体型の肥満化を示すことがある。

薬剤性肥満……副腎皮質ホルモン剤(内服・外用のステロイド剤)の副作用などで肥満症状が出ることがある。

肥満か肥満でないかの判定方法は、一般的には標準体重より20%以上体重が超過した状態を肥満と認識したり、大まかな外見的なイメージで『太りすぎていると感じる体型』を肥満と指摘したりするが、医学的な肥満の判定方法としては『体格指数』を計算したり、皮下脂肪・内臓脂肪の厚み(腹囲)を測定したりすることになる。

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[肥満(obesity)と健康1:メタボリックシンドロームと単純性肥満]

肥満(obesity)と健康1:メタボリックシンドロームと単純性肥満

体の脂肪が平均以上に蓄積している状態を『肥満(obesity)』といい、肥満は“血液(高脂血,高血糖)・血管(血圧,動脈硬化)・循環器・脳卒中”などに関係する生活習慣病のリスクファクター(危険因子)と考えられている。人間の体内にある全ての動物性脂肪を総称して『体脂肪』というが、ある程度の量の体脂肪は人間の健康と美容を保つために必要なものである。

脂肪細胞の中に蓄えられて非常時のエネルギー源となる脂肪分のことを、酸性でもアルカリ性でもないという意味で『中性脂肪(トリグリセリド)』という。中性脂肪は脂肪酸とグリセリンという物質が結合して出来た脂肪であり、エネルギーを貯蔵する役割を果たしているが、体内にはコレステロールやリン脂質といった脂肪分も蓄積されている。

体脂肪には、皮膚の直下に蓄積して指でつまむこともできる『皮下脂肪』と内臓の周囲や腸間膜に付着して蓄積していく『内臓脂肪』があるが、皮下脂肪のほうが習慣的な運動によって減らしやすいとされている。

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2011年09月07日

[ヒューマニスティック心理学・人間性心理学(humanistic psychology)]

ヒューマニスティック心理学(humanistic psychology)

20世紀の心理学の歴史を展望したアブラハム・マズロー(Abraham Maslow, 1908-1970)は、行動主義心理学を心理学の第一勢力、精神分析を第二勢力として配置し、自らのヒューマニスティック心理学(人間性心理学)を第三勢力として位置づけた。自己実現や自己成長、至高体験を目的とするヒューマニスティック心理学(人間性心理学)に分類される心理学者には、クライエント中心療法を創始したカール・ロジャーズと欲求階層説を提唱したアブラハム・マズローがいる。

1960年代に隆盛したこのヒューマニスティック心理学派の最大の特徴は、“科学的客観性・実証性”よりも“人間らしさ・人間の幸福と成長”を重視したという事である。人間の心理・行動のメカニズムを実験的に解明することよりも、人間らしい幸福や自己実現を追求したヒューマニスティック心理学は、行動主義(ワトソン,スキナーら)と精神分析(フロイト,ユングら)を以下のような観点から厳しく批判し、個性的で主体的な人間独自の存在や可能性の考察に集中する『心理学の第三勢力』を形成したのである。

行動主義心理学(行動科学)に対する批判……客観的に観察可能な行動だけを対象とする行動主義では、『機械論的な行動のメカニズム』を解明できても『人間らしい心理・感情・自己実現の本質(人間性そのもの)』を探究することができず、人間の幸福や希望、可能性に対する貢献は非常に小さなものとなる。

精神分析に対する批判……神経症の治療技法として発展した精神分析の人間観は『ネガティブな側面』に偏っており、成長・発展・健康を志向する人間本来の『実現傾向』を捉え損なっているので、一般的な人間心理の解明には余り役立たない。無意識的願望の充足や抑圧に関する『無意識の決定論・夢分析の理論』では、人間の意識領域で生成変化する幸福や喜び、不幸や苦悩を十分に説明したり制御したりすることが難しい。

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[カール・ロジャーズの自己理論における防衛機制としての否認(denial)・歪曲(distortion)]

カール・ロジャーズの自己理論における防衛機制としての否認(denial)・歪曲(distortion)

[前回の記事]では、ジークムント・フロイトやアンナ・フロイトの精神分析における防衛機制としての否認(denial, disavowal)について解説した。ここではカウンセリング心理学の始祖であり、クライエント中心療法(来談者中心療法)を開発して普及させたカール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers, 1902-1987)の『自己理論(self theory)』を参照した否認の防衛機制を考えていく。

自己理論では人間は本来的に“成長・健康・回復・発展”を志向する『実現傾向』を持っているという有機体的人間観が前提になっており、カール・ロジャーズは“傾聴・共感的理解・無条件の肯定的受容・自己一致(純粋性)”の基本的要素を持つカウンセリングの人間関係によって、その実現傾向を促進して問題を解決できると考えていた。カール・ロジャーズのクライエント中心療法のカウンセリングは、非指示的技法の代表的なカウンセリングであり、カウンセラーの指示・指導によって問題を解決するのではなく、クライエントの心理的な成長や人格的な変容によって『問題解決ができる心理態勢』を作ろうとするのである。

C.ロジャーズが目指している適応的で成長力のある人間像は『十分に機能する人間』であり、そういった自分で自分の問題状況に上手く適応できる人間になるためには、カウンセラーもクライエントも『自己一致(self-congruence)』の状態にあることが必要になってくる。自己一致(self-congruence)というのは、自分で自分のことをどのように定義しているのかという『自己概念』と自分が実際にどのような状態にあるかという『実際の経験(自己経験)』とが一致している状態のことであり、人間は自己一致の状態にある時には内的葛藤や苦悩が少なくなり現実の生活環境・人間関係にも適応しやすくなるのである。

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[精神分析の自我防衛機制としての否認(denial)]

精神分析の自我防衛機制としての否認(denial)

ジークムンド・フロイトの娘であるアンナ・フロイト(Anna Freud, 1895-1982)は、自我心理学・児童心理学の研究者として功績を残し、人間の精神(自我)が自分で自分を守るために発動する自我防衛機制を分類整理したことでも知られている。アンナ・フロイトは人間の自我は不安や苦痛、不快、道徳的な罪悪感から自分を守るために、『抑圧・否認・投影・逃避・退行・合理化・知性化・昇華』などの防衛機制を発動して、『外的な現実世界』を自分が納得のいく苦しみの少ない形で解釈することができると考えた。自我防衛機制とは視点を変えて見れば、外的現実を自分の都合の良い内容に歪めて見ることを可能にする心理システムである。

自我構造論では、人間の精神機能を『エス(イド)・自我(エゴ)・超自我(スーパーエゴ)』に分けて考えるが、エスと超自我は本人が意識することができない“無意識領域”にある精神機能であり、“意識領域”にある自我(エゴ)がエスと超自我の力動(葛藤)を調停してバランスを取っている。

“エス(イド)”とは性的欲求をはじめとする本能的欲求や動物的欲望に該当するものだが、むき出しのままのエスを表現することは社会的な不適応につながり道徳的な禁忌(タブー)に抵触することになる。そのため、エス(イド)の本能的欲望は、『抑圧(無意識領域に追いやってしまう)・否認(欲望そのものを無いものとして認識する)・昇華(本能的欲望とは異なるスポーツなど適応的な行動でその欲望を充足させる)』といった自我防衛機制によって調整されることになる。

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[引っ越しうつ病・心因性うつ病]

引っ越しうつ病・心因性うつ病

うつ病の薬物療法の研究に従事していたスイスの精神科医ポール・キールホルツは、うつ病をその発症原因によって『外因性うつ病・内因性うつ病・心因性うつ病』に分類したことで知られる。

外因性うつ病……頭部外傷や脳血管障害、脳疾患など身体的(外部的)要因によって発症・維持されるうつ病。怪我・病気によって派生的に発症すると想定されるうつ病で、脳疾患によって発症するうつ病を『器質性うつ病』、それ以外の身体疾患によって発症するうつ病を『症状性うつ病』と分類することもある。

内因性うつ病……先天的な遺伝・体質・器質など特定不能な要因(内部的要因)によって発症・維持されるうつ病。純粋な生物学的原因が想定されるうつ病。

心因性うつ病……人間関係や喪失体験、トラウマ体験、環境変化、過労状態など精神的ストレスの蓄積によって発症・維持されるうつ病。緊張や不安、喪失感などを感じる心理社会的原因が想定されるうつ病で、一般に何らかの『苦痛な出来事・嫌な体験』が発症原因として考えられるケースは心因性うつ病となる。

引っ越しうつ病は生活環境や人間関係が大きく変化する『引っ越し』を契機にして、気分の落ち込みや睡眠障害、意欲減退、不安感・無力感などのうつ病症状が出てくるものであり、これも心理社会的原因が想定される心因性うつ病の一種である。慣れ親しんでいた今までの仕事・生活・人間関係の環境を離れるというのは、それだけで精神的ストレスの原因となるが、引っ越しうつ病に罹りやすい人はテレンバッハの『メランコリー親和型性格』の特徴に当てはまっていることが多い。

うつ病の病前性格として知られるメランコリー親和型性格の特徴は『几帳面・生真面目・対人配慮の強さ・秩序志向性・完全主義傾向・義務感や責任感の強さ』などであるが、この中にある秩序志向性は『権威主義・既存秩序への依存性・安定志向』と結びついているので、生活環境や人間関係がガラリと大きく変わることへの抵抗力(耐久性)が弱くなりやすいのである。引っ越しうつ病は『転勤・転居』をきっかけにして発病に至ることが多いが、転勤ではそれまでの上司・部下関係における心理的な安定感や安心感が失われやすくなり、権威的な上司や職場から自分が必要とされて守られているという感覚が障害されることでメンタルヘルスが悪化することが多いのである。

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2011年08月19日

[ビタミン(vitamin)とビタミン欠乏症:3]

ビタミン(vitamin)とビタミン欠乏症:3

この記事は『前回のビタミンに関する記事』の続きになります。カシミール・フンクが抽出したのはビタミンB1(チアミン)であったが、このビタミンB1にアミンの性質があったことから、フンクは『生命活動に必須のアミン』という意味で“ビタミン=vitamine”と命名したのである。C.フンクが命名した初期のビタミンは“vitamine”のスペルであるが、その後にJ.C.ドラモンドがアミンを含まないビタミンを発見してそのスペルを“vitamin”に改めている。

C.フンクはその後にビタミンB2、ビタミンC、ナイアシン、チアミンなどの発見にも成功している。1913年に、エルマー・ヴァーナー・マッカラムがバター・卵黄の脂肪の中にマウスの成長に不可欠な成分があると気づき、1914年にその成分の抽出に成功した。マッカラムはこのビタミンを化学的性質によって『油溶性(脂溶性)A』と『水溶性B』とに分類している。1920年には、ジャック・セシル・ドラモンドが柑橘系の果物の中から壊血病を予防する『ビタミンC(アスコルビン酸)』の成分の抽出に成功したが、ビタミンCの成分には明らかにアミン (amine) が含まれていなかったので、ドラモンドはフンクの“vitamine”の綴り・発音を“vitamin”に改めている。

J.C.ドラモンドは、E.V.マッカラムが発見した『油溶性A』を『ビタミンA』と命名し、『水溶性B』も『ビタミンB』として分類した。その後の生化学の歴史では、更に様々な種類のビタミン(生命活動に必須の栄養素・アミンを含むものも含まないものもある)が発見されることになり、正確な化学構造が判明するまでの間はビタミンA、ビタミンB、ビタミンCというようにアルファベット順で名前が付けられることになった。ビタミンの発見・改名の歴史は『ビタミン欠乏症』の原因解明から始まることになったが、代表的なビタミン欠乏症としては以下のようなものが知られている。

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[ビタミン(vitamin)とビタミン欠乏症:2]

ビタミン(vitamin)とビタミン欠乏症:2

この記事は『前回のビタミンに関する記事』の続きになります。ビタミンの多くは生体内で酵素がその活性を発揮するために必要な『補酵素』として働いているので、『ビタミン欠乏症』というのはビタミンを補酵素として利用している酵素が関係している代謝経路に異常が発生する病気のことである。ビタミンの発見は軍隊で大勢の兵士が発症した『脚気(かっけ)』『壊血病』の原因解明と関係している。白米ではなく麦飯を食べることで脚気の症状が改善し、レモン・ライム・野菜などを食べることで壊血病の症状が改善したことから、米糠・果物・野菜の栄養成分を抽出することでビタミンが発見されることになる。

長期間にわたって陸地を離れて船上で活動していた17〜18世紀のイギリス海軍は、皮膚や粘膜、歯肉の出血症状や貧血症状が出る『壊血病』に悩まされていたが、この病気は高度なビタミンCの不足によって発症することが後になって分かった。1734年にJ・G・H・クラマーは、単調な食生活をしている下級の兵卒に壊血病が多く、野菜・果物も含んだ食事をしている士官には壊血病が殆ど見られないことから、壊血病を予防するために果物・野菜を摂取することが必要だと助言した。

1747年には、ジェームズ・リンドがイギリス海軍の壊血病患者を幾つかのグループに分けて異なる食事メニューを与える実験を行い、オレンジ・レモンの柑橘系の果物が壊血病予防に有効であることを確認した。しかし、海軍は予算の制約から、海軍兵卒の食事メニューに果物・野菜を加えることをしなかったため、壊血病患者は減ることが無かった。しかし、1797年に英国海軍の劣悪な待遇・給与と壊血病の放置に対する不満(怒り)が爆発して『スピットヘッドとノアの反乱』が起こり、英国政府は反乱軍が要求したレモンジュースの提供を受け容れた。実際には、価格の高いレモンジュースではなくレモンより安いライムジュースが海軍の食事メニューに加えられるようになり、壊血病で苦しむ兵士が激減していなくなった。

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[ビタミン(vitamin)とビタミン欠乏症:1]

ビタミン(vitamin)とビタミン欠乏症:1

ビタミンとは動物(人間)の体内で生合成することができない必須栄養素で、炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル以外の有機化合物のことである。人間が1日に必要とするビタミンの量はμgやmgの単位で示されるごく僅かな量だが、この微量のビタミンによって体内の生理作用や栄養状態(代謝活動)が正常に保たれているので、ビタミンを全く摂取しない食生活が続くとさまざまな病気や異常が発生することになる。

極端なビタミン不足によって発症する疾患や発育(発達)の障害を総称して『ビタミン欠乏症』と呼ぶが、特定のビタミンを体内で生合成できるか否かは動物の“種”によって異なる。

人間(ヒト)は必須ビタミンであるビタミンCやビタミンAを体内で生合成するための器官・代謝経路を持っていないが、ヒトと霊長類(サル)、モルモット以外の哺乳類はアスコルビン酸(ビタミンC)を体内で生合成することが可能なので、特別にビタミンCを含む野菜・果物・肉を摂取する必要がない。ビタミンA(レチノイド)も植物や真核生物、菌類、細菌などは自分の体内でカロテノイドとして生合成することが可能であるが、脊椎動物の多くはビタミンAを生合成する代謝経路がなく食物から摂取しなければならない。

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2011年08月18日

[ピーターパン症候群(Peter Pan syndrome)]

ピーターパン症候群(Peter Pan syndrome)

ピーターパン症候群(Peter Pan syndrome)は、現実の自分の能力や状況、環境を受け容れられずにどこかにもっと素晴らしい理想的な場所・幸福があるはずだと思い込み、いつまでも自己アイデンティティを確立できない『青い鳥症候群』と似た部分がある不適応状態である。チルチルとミチルの兄妹を主人公にしたメーテルリンクの童話『青い鳥』では、幸福をもたらす青い鳥を求めて各地を探し歩いたものの、結局そんな青い鳥はどこにもいない。疲れ果てた兄妹が自宅に帰って眠りこみ夢を見るのだが、目覚めてみると庭にいた薄汚れた鳩が青い鳥に変わっていた。この寓話では、『どこかにある理想の幸福・現状とは違う生活』をいつまでも追い求める無意味さと『現実の自分の状況・身近にある小さな幸福』を受け止める大切さを教えている。

『青い鳥症候群』では、現状の幸福や評価に満足できないために、一つの職場や仕事に安定できない落ち着かない心理的葛藤が問題になるが、『ピーターパン症候群』では、いつまでも子どものままでいて大人になりたくないという願望のために、精神的・経済的自立ができずに親や社会に依存し続けてしまうことが問題になる。サー・ジェイムズ・バリ(Sir James M. Barrie)の書いた児童文学の名作である『ピーターパン』は、永遠に大人にならない不思議な子ども達が冒険をして活躍する幻想的でエキサイティングな物語である。

ピーターパン症候群の最大の特徴は、苦労・努力・責任を伴う現実社会や職業活動(経済活動)などに興味・意欲が持てなくなり、大人として見られる年代になっても精神状態が退行して、自分のやりたいことや楽しいこと、責任を伴わないことにしか取り組むことができないという事である。永遠に子どものままで『好きなこと・楽しいこと・優しく守ってくれる人』に包まれていたいというピーターパン症候群では、精神発達の停滞や現実への不適応観、責任を果たせない自己不全感などの症状が出てきやすく、『大人としての責任・自立のための経済活動』に直面すると強いストレスを感じてパニック発作・抑うつ感などの心身症状が出やすくなる。

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[ヒストグラム(histogram)]

ヒストグラム(histogram)

ヒストグラム(histogram)とは、度数分布を視覚的に表現したグラフのことである。ヒストグラムはデータを直感的に忠実に表現できることが最大の長所になっており、一般的にも『柱状図・棒グラフ』と呼ばれて親しまれている。ヒストグラムは縦軸に『度数』、横軸に『階級』をとった統計グラフの一種であり、『度数分布図』と呼ばれることもある。データの分布状況を視覚的に認識することが容易であり、統計学や数学、画像処理等でスタンダードなグラフとして用いられている。

ヒストグラムは二つ以上の複数の階級(種別)の『量的な差』を感覚的に理解するのに最も適しているが、あるデータの連続的な変化・変量を表現したい場合にはヒストグラム(棒グラフ)よりも折れ線図(度数折線図表)のほうがより適している。度数折線図表は、『気温・企業の売上・健康診断の数値』などのデータが、時間経過と共にどのように変化しているのかを視覚的に即座に伝わるように表現できるところが最大の長所であり、ヒストグラムはあるデータと別のデータとの差異を分かりやすく表現できるところが優れている。

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[非定型精神病(atypical psychosis)]

非定型精神病(atypical psychosis)

定型的な精神病とは、ドイツの精神科医エミール・クレペリン(E.Kraepelin, 1856-1926)の作成した精神医学の教科書で、二大内因性精神病とされる『統合失調症・気分障害(双極性障害・躁鬱病)』のことである。統合失調症と双極性障害(躁鬱病)の発症原因は特定困難であり、身体的(脳機能的)・遺伝的な要因が関係した『内因性精神病』と定義されているが、統合失調症と双極性障害はそれぞれ『陽性症状・陰性症状』『躁病相・うつ病相』という定型的な症状を持っていてDSM−Wなどのマニュアル診断が可能である。

統合失調症における陽性症状とは、正常な精神状態の人には見られない“病的・特異的な精神現象”が出現する症状であり、具体的には『幻覚・妄想・興奮錯乱・昏迷』などの症状のことを意味している。陰性症状とは、正常な精神状態の人が持っている“思考・感情・対人関係の適応機能”を喪失する症状であり、具体的には『自閉(ひきこもり)・無為(無気力)・感情鈍麻・思考と発話の貧困・アンヘドニア(失快楽症)・意欲喪失』などの症状のことを指している。統合失調症の幻覚や妄想の内容などは多種多様で、感情が平板化したり何もやる気がなくなったり対人関係に関心が無くなったりする“精神運動制止”の陰性症状と結びつくこともあるが、定型的症状は陽性症状と陰性症状の二元論で理解することが可能である。

双極性障害(躁鬱病)では、気分が高揚して爽快感・自己評価が異常に高まり冷静な判断ができなくなる『躁病相』と気分が落ち込んで抑うつ感・自己否定感が異常に高まり希死念慮が生じてくる『うつ病相』とを周期的に繰り返すが、どちらの病相がどれくらい長く続くのか、躁病・うつ病の重症度がどれくらいなのかにはかなり大きな個人差が見られる。

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2011年08月05日

[ヒステリーとヒステリー性格(hysterical character)]

ヒステリーとヒステリー性格(hysterical character)

S.フロイトの精神分析が主要な治療・研究の対象としたのが、神経症の一種であるヒステリーである。ヒステリー(hysteria)の語源は古代ギリシアの“子宮(hystera)”を意味する言葉にあり、かつては子宮の移動やホルモン分泌異常によって発症する『女性疾患(婦人病)』と考えられていた時代もある。もちろん、ヒステリーは女性だけが発症する病気ではなく、男性も同等に発症する精神疾患であるが、その具体的症状が余りに多様で掴みどころがないため、現代の精神医学の病名でヒステリーが用いられることは無くなっている。

女性が感情的に興奮して取り乱したり、自分の情緒や行動が制御困難になって暴れることを、日常的な用語としてヒステリーと呼ぶこともあるが、これは精神医学的な概念ではない。ヒステリーとは『精神的原因によって身体症状が発生する病気の総称』であり、その精神的原因として想定されるものには、ストレスの蓄積や無意識的葛藤の苦悩、本能的欲求の抑圧などがある。ヒステリーで発症する代表的な身体症状には、『運動麻痺(手足の麻痺)・知覚機能の障害・けいれん・失神(意識障害)や失声・心因性失明』などがあるが、身体症状だけでなく心因性健忘・不安感・強迫観念・情緒不安定などの精神症状を示すこともある。

心理的要因によって発症する身体症状であるヒステリーは、現代の精神医学の疾病概念では『転換性障害・身体表現性障害・解離性障害(離人症性障害)・抑うつ反応・ストレス反応』などに分類されることになるが、特に手足の麻痺や知覚障害などの身体症状が目立つヒステリーは、転換性障害や身体表現性障害として理解することが可能である。ヒステリーの各種症状を形成する自我防衛機制として、自分が認めたくない感情・欲求を身体症状に変えて気づかないようにする『転換・否認』がある。

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[非行問題の文化的感染(acculturation in delinquency)]

非行問題の文化的感染(acculturation in delinquency)

小学校高学年から高校生くらいまでの思春期の発達段階で起こりやすい問題として『非行(delinquency)』がある。“非行”とは思春期の青少年が、反社会的・暴力的な行為をしたり、教師・親のまっとうな指導に暴力暴言で反抗したりすることを意味することが多いが、少年犯罪のように明らかに法律に違反する行為もそこに含まれる。非行は不良少年やヤンキーに分類される学校適応の悪い青少年と結びつけて考えられる事が多いが、日常の学校生活では問題のない生徒が“窃盗・いじめ・薬物(麻薬)”などの非行行為に走ってしまうこともある。

現代の都市部の青少年には、1980〜1990年代まで多く見られたような『分かりやすい不良・ヤンキー・暴走族』が大幅に減っているとも言われ、髪を染めて制服を改造したり校内外で喫煙・飲酒をしたり他校の生徒と喧嘩をしたりするような非行行為は減少傾向を示している。学校の指導方針や親の教育に暴力的な反抗を示す思春期の“第二次反抗期”が余り見られなくなり、どちらかというと既存の学校生活や社会環境、大人の指導に過剰適応してしまいストレスを溜め込んでしまう問題が増えている。

いかにも不良・ヤンキーといった外見をした生徒が、暴力を振るったり犯罪を犯したりタバコを吸ったりするというのが非行行為の典型であるが、近年は外見上は普通に見える生徒が過剰適応やメンタルヘルス悪化の反動として“窃盗・喫煙・援助交際・ドラッグ”の非行行為をしてしまう事例も多い。青少年の非行の実態は、警察庁がまとめている少年犯罪・補導の統計的データや学校教育の現場で先生が直面している非行の事例によって知ることができる。

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[非指示的カウンセリング(non-directive counseling)・非指示的技法]

非指示的カウンセリング(non-directive counseling)・非指示的技法

カウンセリングの理論・技法には『指示的技法』『非指示的技法』とがあり、クライエントに対して直接的な指示・助言・指導を与える権威的な方法をまとめて指示的技法と呼んでいる。“指示的技法・指示的カウンセリング”には、カウンセラー(心理療法家)のほうがクライエントよりも『クライエントの心理状態・悩みの要点と解決法』について良く知っているという前提があり、カウンセラーはクライエントの心理状態を改善したり問題状況を解決するためのアドバイスを与え、クライエントはそのアドバイスを実践していく流れになる。

指示的カウンセリングの欠点は、カウンセラーがクライエントの心理状態(苦悩の内容)を十分かつ適切に理解しているという保証がないまま、“臨床心理学・カウンセリング心理学・精神医学の専門知”に依拠した一方的なアドバイスや権威的指示に陥ってしまいやすいということだろう。指示的カウンセリングの傾向として、どうしても『言葉と言葉のやり取りのレベル』での相談になりやすいということがあるし、最終的には専門家であるカウンセラーが提示する『処方箋としてのアドバイス(助言)』を守るか守らないかという問題になってしまうことが多い。

指示的カウンセリングの限界は、そのまま臨床医学における『生活指導の限界』とも重なっている。糖分・脂質の多いものを食べ過ぎてはいけない(お酒を飲んではいけない)、毎日適度な運動をしなくてはならない、長期にわたって服薬しなければならないといった生活指導をきちんと守って実践できる患者は意外に少ないのである。

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[ピグマリオン効果(pygmalion effect)]

ピグマリオン効果(pygmalion effect)

1964年にアメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタール(R.Rosenthal)が提起した学習効果が『ピグマリオン効果(pygmalion effect)』である。教師がその生徒にどのくらい期待しているのかによって、生徒の学習成績が影響を受けることをピグマリオン効果と呼ぶ。提唱者の名前を取ってローゼンタール効果と言われることもあるが、ピグマリオン効果とは教師が生徒の能力を認めて期待すればするほど、その学習成績が上がりやすくなるという効果のことである。

教師が生徒の潜在的な能力を評価して、期待を大きくすればするほど、学習成績が向上しやすくなるという事から『教師期待効果』と呼ばれることもあるが、反対に教師がその生徒の能力・可能性を評価せずに何の期待もしなければ、学習成績も落ち込みやすくなる。教師が生徒に期待せずに成績が落ちる効果のことを『ゴーレム効果』と呼ぶ。ピグマリオン効果がなぜ生まれるのかの心理メカニズムは詳細には明らかにされていないが、教師と生徒との間に一定の信頼関係が成り立っていないと効果が出にくいことから、教師が自分の能力を信じて期待を掛けてくれることが、『自己評価の向上・学習意欲の増進・不安感の軽減』に役立っていると推測されている。

教師・先生から『お前ならきっとできる・勉強すれば良い成績を取れるはず』という信頼や期待を寄せられることで、勉強に対する意欲が普段よりも引き上げられて、自分ならできるという自己効力感(セルフエフィカシー)も高まっていると考えることができる。ピグマリオンという名前は、ギリシャ神話を題材にとって書かれた古代ローマのオウィディウス『変身物語 第10巻』のエピソードにちなんだものである。ピグマリオン王がある女性をかたどった彫像を好きになってしまい、その彫像が実際の人間(女性)になったらいいのにと思っていたところ、その願いを聞いたアフロディテの神が彫像を人間に変身させてしまったのである。ピグマリオンの『女性の彫像を人間化して欲しい』という願望と期待が、実際に現実になったというところに由来している。

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[リビドーの備給(cathexis)]

リビドーの備給(cathexis)

性的欲動が口唇や肛門などの身体部位に向けられるというリビドー発達論を前提にした精神分析用語の一つが『備給(cathexis)』である。S.フロイトが創始した精神分析では、性的欲動(性的エネルギー)としてのリビドー(libido)の存在が仮定されており、リビドーが各身体部位に向けられたり他者に向けられたりすることによって、欲求充足を求める緊張感が高まる。そして、リビドーが滞留しているその欲求が充足されて満たされることによって、不快な緊張感が和らいで、心理的あるいは性的な快楽を感覚することができるのである。

C.G.ユングはリビドーを性的エネルギーではなく、より一般的な心的エネルギーとして再解釈したが、『ある対象にリビドーを向ける』という状況は『ある対象に欲求・興味を持っている』と言い換えたほうが分かりやすい。リビドーの概念はそれが向けられている対象によって『自我備給』『対象備給』とに分類することができ、自我備給の強さは自己愛(ナルシシズム)や自我防衛の強さと連動していることが多い。対象備給の強さは、他者(異性)への性的関心や恋愛感情などと相関していることが多く、対象備給が大きい段階で、相手から拒絶されたり死別する事態が起こったりすると『対象喪失の悲哀感情』が高まってくる。

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2011年07月27日

[被虐待児症候群(battered child syndrome)とアダルトチルドレン]

被虐待児症候群(battered child syndrome)とアダルトチルドレン

被虐待児症候群(battered child syndrome)というのは、親や養育者から虐待を受けた子どもに見られる肉体的な傷つきや精神的な障害の総称であり、まだ児童虐待という概念や問題が一般化していない1960年代に考案された用語である。1950年代までは、『児童福祉・子どもの人権・親教育』といった子どもの健康と安全を守る概念・取り組みは未発達であり、親が子どもを殴ったり家から閉め出したり、育児の怠慢をすることは『しつけ・体罰・親権の一部』と見なされて問題にされない事のほうが多かった。

しかし、骨折や打撲をして病院で治療を受ける子ども達の中に、偶然的な事故や怪我として片付けるのが難しい症例が含まれていることに、アメリカの小児科医C.ケンプ(C.Kempe)が気づき、親・養育者の暴力によって生じた身体的あるいは精神的な傷つきをまとめて、1961年に『被虐待児症候群(battered child syndrome)』という概念を提示したのである。被虐待児症候群は、現代でいう『児童虐待・ネグレクトの問題』を示唆するものであるが、それ以外にも虐待を受けていた子どもが発症しやすい性格行動パターンの問題やトラウマティックな記憶による悪影響を含んでいる。

親・養育者から虐待を受けていた子どもは、その後に成長するにつれて従って、以下のような問題や精神症状、性格傾向の偏りが生まれてくることがある。

1.親(母親)との間に“基本的信頼感”を形成することができないため、他人を信用することが難しくなり、人間関係を上手く築けなくなってしまう(=人間関係の難しさ・相互的な信頼感の欠如)。

2.自分の存在や能力が否定されていると思い込んで、自分の存在や行動に自信が持てなくなり、自己評価(自尊心)が大きく下がってしまう(=自尊心の欠如・自己評価の低下)。

3.家庭内で安心感を感じたり楽しく笑ったりすることがないため、物事に対する意欲が低下したり、人生を素直に楽しもうとする明るさが無くなってしまう(=興味と喜びの喪失・無気力感)。

4.絶えず不安感や恐怖感、孤立感を感じながら生活しているので、気持ちが落ち込んで憂鬱になりやすく、情緒不安定になったり自己防衛のために暴力的になってしまうこともある(=うつ病リスク・情緒不安定によるトラブル)。

5.親から自分の可能性や能力、将来の夢について否定されながら育つので、『自分の人生の将来・夢』についての興味関心がなくなってしまい、自分の将来への希望を感じにくくなる(=学習性無力感)。

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[BOD(biochemical oxygen demand)と水質保全]

BOD(biochemical oxygen demand)と水質保全

水質の“清浄度・汚染度”を判断するための指標の一つが『BOD(biochemical oxygen demand)』である。BODとは『生化学的酸素要求量』の略称であり、水中に存在する微生物が有機物を分解・吸収する際に消費する酸素量のことを意味している。水中に存在する微生物の数が多ければ多いほど、BODで示される数値は大きくなり、それだけ水が微生物に汚染されているという目安になる。

BODを計測する場合には、水中における『一定期間内の酸素消費量』を測ることになるが、水温20度で5日間放置して、どのくらいの酸素が消費されているかを調べるのである。水の清浄度が高いと微生物は少なくなり、汚染度が高くなると微生物は多くなるが、水が綺麗になり過ぎても、水中で餌になるプランクトン類が減って、魚類などは生息できなくなってくる。反対に、微生物の数が多くなり過ぎて水が濁ってくるようになると、『赤潮』のような状態になって水中の酸素が不足し、魚類・貝類・軟体動物(イカ・タコ)などは死滅してしまう。

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[E.L.ショストロームのPOI(Personal Orientation Inventory)]

E.L.ショストロームのPOI(Personal Orientation Inventory)

心理学者のE.L.ショストローム(E.L.Shostrom)が作成した“自己実現度・潜在能力の発揮度”を測定するための質問紙の心理テストが『POI(Personal Orientation Inventory)』である。心理アセスメントで用いられる心理テストでは、『知能・発達・パーソナリティ(性格構造)・精神病理・社会適応・対人関係・親子関係』などさまざまなものを調査することができるが、その多くは『平均値からの偏り・標準的ステータスからのズレ』を発見するために行われている。

その意味では、従来の心理テストは精神鑑定や精神疾患の鑑別、異常の早期発見などに代表されるように、『正常性と異常性の区別・判断』を明らかにすることに主要な目的があり、『精神の健康性・日常生活の傾向性』などを調べることには余り関心が払われてこなかった。E.L.ショストロームが開発・作成したPOI(Personal Orientation Inventory)の最大の特徴は、『自己実現の達成度・潜在的能力の発揮度』といった精神活動のポジティブな側面に関心を寄せて、精神的な健康性や充実感のレベルを測定しようとしたところにある。

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