2017年04月27日

[恋愛に対する態度(一般的な認識)の心理テスト:恋愛至上主義・結婚・理想]

恋愛に対する態度(一般的な認識)の心理テスト:恋愛至上主義・結婚・理想

恋愛・愛情をどのようなものと捉えて評価するかは、特定の他者に対する好悪感情(好きか嫌いか)とは異なるものである。恋愛・愛情をどのようなものと捉えて評価するかは、『恋愛の一般的な認識・意味づけ』と相関している。恋愛に対する態度は、恋愛をロマンティックな陶酔・熱中するものと見なすか、結婚・経済生活につながる実際的・実利的なものと見なすかによって大きく変わってくる。

B.ムンロとG.R.アダムス(B.Munro&G.R.Adamas,1978)にはロマンティックラブに関連する心理測定尺度の研究があり、『ロマンティックな理想』『ロマンティックなパワー』『結婚ー合理的な愛』の3因子の尺度を上げている。シュプレッカーとメッツ(S.Sprecher&S.Metts,1989)はロマンティックラブと恋愛のパワーに焦点を当てて、『恋愛の障害を越える力強さ』『真の恋愛は一つで一度きり』『理想の恋愛の相手や関係』『恋愛の一目惚れ』の4因子の尺度を上げている。

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2017年04月20日

[対人魅力(interpersonal attraction)の心理学:『好意・愛情』の心理測定尺度の研究の歴史]

対人魅力(interpersonal attraction)の心理学:『好意・愛情』の心理測定尺度の研究の歴史

『対人魅力(interpersonal attraction)』とは、個人が他者に対して抱く肯定的あるいは否定的な評価(認知・感情)のことである。他者に対して抱く肯定的な感情の代表として『好意・愛情・安心・友好・美感』などがあり、否定的な感情の代表として『嫌悪・侮蔑・不安・不快・憎悪』などがある。

他者を見る時や他者と接したり対話する時には、対人魅力とも関係した好悪の感情を感じやすい。近年の研究では『対人魅力の認知的側面』よりも『対人魅力の感情的側面』に焦点を当てたものが多く、『親密な人間関係(close relationships)』にまつわるシンプルな意識調査形式の研究が増えている傾向がある。

個人が他者に対して抱く肯定的な感情の代表である『好意・愛情』については、『人が好意・愛情をどのように捉えているかの態度』『個人が特定の他者に向けて抱いている実際的な態度』を区別して考えることになり、『好意と愛情の質的差異』に着目した心理測定尺度の研究も多い。

グロス(1944)は恋愛における『ロマンティックな態度』『現実的な態度』を区別した古典的な『ロマンティシズム尺度』の80項目を作成したが、ホバートはこれを12項目の尺度に短縮し、ノックスとスポラコフスキー(1968)は85項目からなるロマンティシズム尺度を新たに作って、恋愛には『ロマンティックな態度』と『現実的な態度』の区別があることを再び確認している。

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[ウェブ・コミュニケーションにおける印象評価尺度(心理テスト)]

ウェブ・コミュニケーションにおける印象評価尺度(心理テスト)

対人コミュニケーションには、相手と直接会って顔を見ながらやり取りする『対面コミュニケーション』と相手と会わずにインターネット(ウェブ)・電話・手紙などでやり取りする『非対面コミュニケーション』がある。現代では特に、インターネット(ウェブ)でSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)を介した非対面コミュニケーションをする頻度が急速に増えている。

インターネットのコミュニケーション(ウェブ・コミュニケーション)

代表的なSNSには、facebookやtwitter、Line、mixiなどがあるが、同じSNSを使ったウェブ・コミュニケーションでも、既に知り合いである友人知人とのコミュニケーションと実際には会ったことがないウェブ上だけの知り合いとのコミュニケーション(あるいはその場だけの匿名者同士のやり取り)ではまた意味合いが異なってはくる。

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[パーソナリティー特性(人格特徴の特性形容詞)の心理測定尺度(心理テスト)]

パーソナリティー特性(人格特徴の特性形容詞)の心理測定尺度(心理テスト)

他者のパーソナリティー(人格特性)を認知する時に用いる判断のフレームワークのことを『対人認知構造』という。対人認知構造の基本次元には『親しみやすさ』『社会的望ましさ』『活動性』の3つがあるが、人間のパーソナリティーの特性・特徴の多くは『形容詞(二項対立的な形容詞)』で表されることが多い。

パーソナリティー特性を形容詞で表現する心理測定尺度は、『相手がどの次元のパーソナリティー特性を強く表出しているか』や『自分が相手のどの次元のパーソナリティー特性に重みづけをして見ているか』などを知ることができる。

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2017年04月09日

[アスペルガー障害のADHD的な不注意(注意散漫)と感情のセルフコントロールの弱さ]

アスペルガー障害のADHD的な不注意(注意散漫)と感情のセルフコントロールの弱さ

アスペルガー障害にはADHD(注意欠如・多動性障害)にも似た『不注意(注意散漫)・集中力の低さの特徴』が見られることがあり、一つの物事や対象に注意力を集中できないことが『実行・遂行機能の低さ』にもつながっている。遂行能力(実行能力)というのは、特定の課題に注意を集中して段取りをつけながら確実にやり遂げていく能力であるが、アスペルガー障害ではこの遂行能力が低くなりがちで、一つの仕事や課題を期日までにきちんとやり遂げることが一般にかなり苦手である。

アスペルガー障害の動作のぎこちなさ・非言語性学習障害と外見的な容姿(風貌)の特徴

ADHDの人との類似したアスペルガー障害の特徴として、『一つの物事に注意を集中できない・計画的に課題の遂行をすることができない・レポートや宿題などを忘れずに期日までに遂行できない・整理整頓や片付けをすることが非常に苦手である(部屋・机の上が乱雑に散らかりやすい)』といったことも上げることができるだろう。アスペルガー障害の人には、幼児期から児童期にかけてADHD(注意欠如・多動性障害)の診断を受けたことのある人も含まれている。

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[アスペルガー障害の動作のぎこちなさ・非言語性学習障害と外見的な容姿(風貌)の特徴]

アスペルガー障害の動作のぎこちなさ・非言語性学習障害と外見的な容姿(風貌)の特徴

アスペルガー障害の人は、知能の発達水準・発達速度に対して運動神経系の発達が遅れがちであり、一般に不自然に見える機械的な動きをしたり、書いた文字が年齢不相応に汚かったり、ボール遊び・着替え・食事作法などが異常に苦手だったりと『動作のぎこちなさ・運動能力の低さ・言葉の発音の拙さ』が目立ちやすい。

アスペルガー障害の感覚過敏性とマルチタスクの苦手さ

総じて手先・動作が不器用な印象を与えることが多く、学校の科目でいえば体育・図工・家庭科・技術などの実技科目が苦手な傾向が強い。特にサッカーや野球、バスケットボールといった他者とのコミュニケーションやチームワークが必要な団体競技は苦手であることが殆どである。

アスペルガー障害の問題として、他者の意図や感情を推測できない『心の理論の障害』を前提にする『コミュニケーション障害』が上げられるが、アスペルガー障害の人が特に苦手で学ぶことができないのは、『表情・態度・ジェスチャー・状況・文脈』から相手の意図を読み取る『ノンバーバル・コミュニケーション(非言語的コミュニケーション)』である。ノンバーバル・コミュニケーションは幼少期からの対人関係や日常生活を通して自然に学習が進められていくものであるが、その学習が適切に進まない障害のことを『非言語性学習障害(NLD:Nonverbal Learning Disability)』と呼んでいる。

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[アスペルガー障害の各種の特徴と感覚過敏性の影響]

アスペルガー障害の各種の特徴と感覚過敏性の影響

アスペルガー障害を含む自閉症スペクトラムに見られる特徴として、以下のようなものがある。アスペルガー障害と自閉症(高機能自閉症は知能発達の遅れはないが)の大きな違いは、『言葉・知能の発達の遅れがないこと=言語的・論理的・抽象的な能力が平均以上に高いこともある』である。

1.五感の感覚刺激に対する感覚過敏性。

2.非言語性学習障害(NLD)

3.動作がぎこちなくて運動が苦手

4.実行・遂行機能の低さ

5.ADHD(注意欠如多動性障害)と類似した不注意・多動の問題。

6.空想・夢想に耽溺しやすい、(直接の対人関係よりデジタルな反応・刺激・成果を好んで)ゲーム依存症・ネット依存症になりやすい。

特徴の一つとして『感覚過敏性』がある。『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感の感覚』で感じ取る『光・音・におい・味・触感』に対する過敏性がでやすいのだが、視覚が過敏だと視野の範囲で動くものがあれば集中できず、白地に黒の文字で書かれた文書はコントラストが強すぎて非常に読みづらく感じたりする。

聴覚が過敏なタイプだと、掃除機・洗濯機・炊事などの生活音にも敏感に反応して苦痛を感じたりイライラしやすく、普通の人にとっては心地よいメロディーである飲食店の小さな音量のBGM(歌謡曲)などもうるさいノイズに感じて落ち着くことができない。味覚も好き嫌いが激しい偏食の傾向があり、『食べられるもの』と『食べられないもの』の違いがはっきりしていることが多い。

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2017年04月04日

[アスペルガー障害の根本症状を説明する『共感―システム化理論(empathizing-systemizing theory)』]

アスペルガー障害の根本症状を説明する『共感―システム化理論(empathizing-systemizing theory)』

特定の行動パターンの固執性(こだわり行動)は、『臨機応変な対応ができない・相手や状況に合わせて協調できない・他人にまでマイルールを押し付けてトラブルになる・奇異さや違和感などを持たれやすい・地位や影響力を持つと他人に自分のやり方を強制したり監視したりしやすい』などのデメリットが当然ある。だが、それだけではなく『単調なルーチンワークに適応しやすい・決まった規則や秩序に従った定型業務が得意である・飽きずに一つの事柄を突き詰めて究められる』などのメリットになることも少なからずある。

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』2:強迫性障害との違い

特定の分野・対象だけに非常に強くて深い興味関心を持つという『興味関心の狭さ』にもメリットとデメリットがある。デメリットは『他者とのコミュニケーションに興味を持てない・社会性や協調性が低下する・生活や社会適応のために必要なバランス感覚がなくなる』などである。メリットとしては『他人や周囲に惑わされずに特定分野に熱中して没頭できる・専門家に相当するような特定分野の知識情報を得られることがある・物事や概念の分類整理が的確である』などが上げられる。

アスペルガー障害の人は、特に複雑な物事を一定のルールや秩序に従って整理し理解するという『システム化の能力』に優れていることが多く、社会的な活動や対人的な意思疎通(コミュニケーション)が苦手な代わりに、『コンピューター・エンジニアリング・法律・数学・科学(広義のサイエンス)・会計・建築・音楽・空間デザイン』などの分野で活躍できる適性・資質・集中力に恵まれていることも少なくないのである。

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[アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』2:強迫性障害との違い]

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』2:強迫性障害との違い

自閉症の常同行動やアスペルガー障害のこだわり行動(狭い領域への関心の集中)は、本人が意識してやめることができないという意味では、非合理的な思考・行動を自分で止めることができずに苦しんだり悩んだりする『強迫性障害の強迫行為』とも似ているが、常同行動・こだわり行動は強迫性障害とは違って『主観的な苦悩・違和感』がないという点で明確に違っている。

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』1:特定の行動パターンへの固執性

自閉症やアスペルガー障害の人は、特定の行動パターンに固執して繰り返すことについて悩んだり苦しんだりしているわけではなく、むしろ同じ行動パターンを繰り返すことで精神状態を安定させたりストレスを和らげていることが多い。強迫性障害の人は、強迫観念・強迫行為が無意味で非合理的なもの(バカバカしいもの)であることが分かっていて、それに苦しんだり悩んだり恥ずかしく思っていることが殆どである。

強迫性障害の人は、自分でなかなか制御できない強迫行為に違和感・異常性を感じて、できればやめたいと考えているので人前ではできるだけ強迫行為を隠そうとするが、自閉症スペクトラムの人は一般的に自分の常同行動・こだわり行動を人に見られないように隠そうとはしないのである。

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[アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』1:特定の行動パターンへの固執性]

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』1:特定の行動パターンへの固執性

自閉症スペクトラムの特徴である『こだわり行動(特定の行動パターンへの固執性)』『興味関心の狭さ』は、アスペルガー障害にも共通している。同じ状態や同じ行動パターンを何度も繰り返すというような固執性が見られたり、特定の対象・分野・記憶への非常に強い偏った興味関心が現れたりする。

ADHD(注意欠如・多動性障害)では集中力が続かずに、注意が切り替わりやすいという『注意の転導性』が問題になるが、アスペルガー障害では逆に注意の転導性が低いために(注意の転導性の低さの原因には遺伝要因が関与していると推測される)、一つの行動や対象に囚われやすくなっていて注意を適切に切り替えることができないのである。

特定の行動パターンの固執性(こだわり行動)は、いつも同じように行動する(反復行動をする)とか決まった方法(やり方)を絶対に変えないとかいった形で現れるが、そういった固執性のある行動パターンを維持することには『ストレス緩和・精神状態の安定』といった効果があることが多い。そのため、無理やりにいつも繰り返している行動パターンをやめさせようとすると、強い緊張感・不安感が生まれてストレスになったり、適切に対処できずにパニック・攻撃行動になってしまうことがある。

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