デイケア(day care)
デイケア(day care)とは、通院・来所・送迎による『日中(昼間)のケア』のことであり、デイケアの対義語としてナイトケア(night care)がある。
デイケアという医療福祉用語は主に精神科医療(精神保健福祉)や高齢者医療(老人介護)、小児科医療(小児ケア)の分野で用いられるが、デイケアで実施される治療やケア(日常生活の世話)の内容は特定されておらず、高齢者のデイケアでは一緒に散歩・外出をするリハビリテーションの形態が多く採用されている。
デイケアは各種の施設を活用したケア・治療であり、昼間に『精神病者(社会適応の難しい人)・高齢者・子ども』を預かってくれるので、家族がその人の面倒を見る負担が軽減されるという明確なメリットがある。
外来療法の一環であるデイケアは、閉鎖的な入院療法とは違い、一般社会や人間関係との接点が保たれているので、患者にとってはステップバイステップで『社会復帰のプロセス』を進めやすい利点が認められる。また、デイケアを受けることで規則正しい生活リズムが作られやすく、体調管理や気分の安定化が図りやすくなる。
長期の入院療法は『一般社会・人間関係との断絶による弊害』が大きくなりやすく、精神疾患を持つ人や心身機能が衰えた高齢者の社会復帰が難しくなりやすい。デイケアでは、デイケアの利用者同士で自由にコミュニケーションを取ることができ、各種のレクリエーションを通して生活・娯楽を楽しむ感受性を維持することができるので、『社会復帰の準備段階』という意味では入院療法よりもデイケアのほうが優れている点が多いのである。
デイケアの大きな目的は、病院生活(入院療法)と社会生活の断絶を防ぐことであり、具体的な社会復帰のプロセスを促進するような対人関係・集団参加の場を用意して上げることである。
デイケアの歴史は1930年代以後の欧米の外来療法改革にあり、欧米ではその時代からデイホスピタル(昼間の病院)やパーシャル・ホスピタライゼーション(部分入院)といったデイケア施設の設備・概念が整備されていた。デイケアは昼間のケア・外来療法であるが、ナイトケアというのは昼間は通常の社会生活を送って、夜間にケア・外来療法を受けるというものである。
デイケアの対象となるのは退院患者や入院する必要性まではない軽症患者であり、デイケアセンターでは理学療法士・作業療法士・介護福祉士などが支援しながら、『作業・娯楽・散歩・スポーツ』といったさまざまなリハビリやケアが実施されることになる。高齢化社会では自分ひとりで『外出・散歩・交遊』ができない高齢者の数が急速に増えてくるので、デイケアのニーズと役割はますまず増大してくるになると思われる。
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