SD法(意味差判別法, semantic differential method)
意味差判別法とも言われるSD法(semantic differential method)は、C.E.オスグッド(C.E.Osgood)によって開発された『概念の内包的意味』の定量的測定法である。
感覚刺激や知覚内容などの『複数の因子(要素)』から構成される『概念・言語・イメージ』を、多次元的に解析して、客観的なデータを得るのに適した評価法といえる。
SD法は、意味差判別法という翻訳以外にも、意味測定法や意味微分法という言い方があるが、どれも『複数の因子から成り立つ概念・言語の意味を分析して数量化』する方法といった意味合いを持っている。
SD法の特徴は、一つの概念から思い浮かぶ形容詞などを想起していく『制限連想法』を、その形容詞の妥当性の相対評価である『評価尺度法』とを組み合わせたところにある。こういった専門用語で説明すると難しいように思えるが、実際の手続きは比較的シンプルなもので、以下のような測定調査の手続きを踏んで行うのが基本である。
1.特定概念『情報化社会』の意味の要素をSD法で測定すると仮定する。
2.『情報化社会』の概念が内包する要素(特徴)を形容詞で表現してみて、その形容詞を対義語の対にして並べてみる。これが『制限連想法』である。
3.情報化社会から思う浮かぶ形容詞対や名詞対を制限連想する。『便利だ⇔不便だ』『(情報整理のスピードが)早い⇔遅い』『デジタル⇔アナログ』『無機的だ⇔有機的だ』『冷たい⇔温かい』『情報の共有⇔情報の独占』などの内包的意味を連想する。
4.それぞれの形容詞や名詞で示される内包的意味が、どれくらい当てはまるかを相対評価してみる。5段階評価であれば、「全くその通りだ」を5として、「全く違う」を1として評価する。
5.その相対評価されたデータを統計学的に処理して各要素の平均値を算定したり、因子分析を実施て共通根を解析したりすることで、ある概念やイメージの多次元的定量的な定義を行うことが可能となる。
SD法とは、元々、言語概念の意味構造の定量的数量的モデルを構築する為に開発された測定法であるが、現在では、広範な分野や概念(イメージ)に対して、SD法を柔軟に適用しているのが実情である。
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2006年04月25日
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