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2007年08月27日

[光化学スモッグ(photochemical smog)]

光化学スモッグ(photochemical smog)

福岡県など九州地方北部では、『世界の工場』として製造業で発展している中国大陸から光化学スモッグが流れてくることがある。5月から9月の時期に、『光化学スモッグ注意報・警報』が地方自治体から発令されることがあるが、大気汚染の主要因となる光化学スモッグは人体や生態系に対して有害な作用を持っている。光化学スモッグ(photochemical smog)とは、オキシダント・窒素化合物・アルデヒド類・硫酸や硝酸などの浮遊微粒子を含む有害なスモッグ(煙霧)のことである。光化学スモッグのオキシダントとはオゾンを主成分とする酸化物質のことであり、『窒素化合物・炭化水素』に紫外線が照射される光化学反応によって発生する。

光化学スモッグは『大気汚染に対する公害対策』が十分でない工場地帯や自動車の渋滞区域において発生するものであり、『自動車の排気ガス・工場の排煙・石油燃料や化学物質の大量消費』などの大気汚染物質が太陽光線を受けることで発生する。汚染物質に含まれる窒素化合物や炭化水素が、「太陽光線の紫外線」を浴びることで光化学反応を起こして、オキシダントやアルデヒド類、エアロゾルなどの有害な物質が発生するが、これが光化学スモッグである。

日本で初めて光化学スモッグの被害が確認されたのは、高度経済成長期の1970年(昭和45年)であるが、日本では環境保護政策や公害対策の法整備が進んできたので、現在では殆ど光化学スモッグによる大気汚染は起こっていない。しかし、新興工業国の中国からの排気ガスや排煙が、夏の強い日差しを浴びて光化学スモッグとなり、日本に流れてくるという新たな環境問題が発生している。

地方自治体が発令する光化学スモッグ注意報や警報は、『オキシダント濃度(0.06ppm/1時間以下を安全とする)』を基準として出されており、『0.12ppm/1時間』で光化学注意報が出され、『0.24ppm/1時間』で光化学警報が発令されることになっている。高濃度のオキシダントやエアロゾルを含む光化学スモッグに一定時間以上にわたって暴露すると、『光化学スモッグ障害』と呼ばれる疾患を発症する。光化学スモッグ障害は、『粘膜の炎症・皮膚の炎症・消化器症状・呼吸器症状・神経症状・意識障害』などさまざま障害をもたらすが、目・喉・鼻の粘膜の炎症や皮膚の発赤などの症状が比較的多く見られる。

具体的には、『目が痛い・涙が出てくる・目の異物感・鼻がむずむずする・鼻水が出てくる・吐き気・皮膚が赤くなる・皮膚に炎症が起こる・息が苦しくなる・吐き気やめまいがする・意識が遠のく』などの身体症状が起こってくることがある。最も効果的な対策は、光化学スモッグ警報がでたら外出せずに窓を閉めて、外気が室内に侵入してくることを防ぐことであり、目や喉などに異常を感じたらすぐに顔(目)を洗ったりうがいをすることである。皮膚に赤みや湿疹などが出てきた時には、シャワーを浴びて体を清潔に保つ事が大切であり、気分が悪くなった時には、身体と喉などを綺麗に洗って安静にして休養することが必要である。呼吸困難や意識水準の低下(失神)などの重篤な症状が出た場合には、病院で診察を受けて酸素吸入など内科的な治療を受けたほうが良い。

ラベル:医学 環境
posted by ESDV Words Labo at 23:16 | TrackBack(0) | こ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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